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対中国で結束示せるか…2年ぶり“対面”G7開催へ

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イギリスのリゾート地で日本時間11日夜、G7サミットが開催されます。

かつて、トランプ前大統領の元で足並みが乱れたG7。結束を取り戻せるかが、2年ぶりの対面会談にかかっていますが、このコロナ禍ですので、報道陣にも、徹底した対策が求められています。報道陣は、新型コロナの簡易検査キットを使って受診。毎朝、結果をパソコンに入力し、陰性証明を受け取って初めて会場へ行くことができます。

議題も“コロナ”と切り離すことはできません。首脳宣言の大きなポイントの一つは、『途上国へのワクチン供給』です。アメリカは、ファイザー製のワクチン5億回分を購入し、92カ国に無条件で寄付することを決めました。議長国のイギリスもG7全体で、10億回分を提供することで合意する見込みだと発表しています。

この背景にあるのは、中国の存在です。中国は、国産のワクチンを、去年の段階から途上国に積極的に提供しています。これまでに、アジアやアフリカを中心に66カ国、有効性などで懐疑的な見方もありますが、異例の速さです。こうした中国の動きを警戒するアメリカ。世界でのリーダーシップ復活を狙うバイデン大統領にとって、ワクチン供給にかける思いはひとしおです。 バイデン大統領:「アメリカは新型コロナとの闘いにおいて、ワクチンの兵器庫となる。第2次世界大戦時に 民主主義の兵器庫だったように」

また、巨大経済圏構想『一帯一路』への対抗策も議論される見込みで、中国への懸念はG7共通です。影響力を増大させる中国にどう対応するのか。今回の首脳宣言でも、香港やウイグルの人権問題など、中国についての内容が盛り込まれる見通しです。

“G7は一枚岩ではない”とみている中国ですが、開幕直前の10日、外国からの制裁に「反撃する権利がある」と規定する法律を異例の速さで成立させるなど、強気の姿勢です。 中国外務省・汪副報道局長:「ぐるになってグループを作ったり、対抗するやり方は、人々の賛同を得られず、出口がない。関係国が、イデオロギー的な偏見を捨て、中国を客観的かつ理性にとらえ、協力して、ウイルスと闘い、経済の復興を進め、発展途上国の発展のために意義あることをするよう望む」

◆取材しているロンドン支局の大平一郎支局長に聞きます。

(Q.中国に各国がどう対応するのでしょうか) 主要議題は台頭する中国についてです。中国への警戒感は、日本やアメリカだけでなく、ヨーロッパでも高まっています。中国が世界中で提供しているワクチン。提供先をみますと、中国が進めている巨大経済圏『一帯一路』の参加国がほとんどです。遅まきながらG7がワクチン提供を決めたのは、『一帯一路』の影響力を少しでも削ぎたいという狙いがあるものとみられています。

(Q.ワクチン以外では、各国、まとまることができるのでしょうか) 実際、中国への対応は、各国、温度感が違うところがあります。例えば、フランスのマクロン大統領はG7直前の記者会見で、「中国に服従することもないし、アメリカと連携することもない」と言い切りました。ドイツは、アメリカの敵対的な対中政策に強い拒否反応を示しています。対中国については、各国の違いを見せないで、どこまで一致できるのか。そして、結束できるのか。そういうところが、一つの焦点になるとみられています。

(C) CABLE NEWS NETWORK 2021

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