23日は全国的に北風が強く、肌寒い1日となりました。こうしたなか、心と体が温まる「勤労感謝の日」ならではのイベントが開かれました。
感謝の気持ちを素直に口にするのは照れくさい。では、ダジャレで伝えるのはどうでしょう。
余計に恥ずかしいとの意見は置いといて。全国屈指のネギの生産地、埼玉県の深谷市では「ねぎらい」の「ねぎ」にかけて、「ネギ」を贈る取り組みを広めようとしています。
こちらは愛を込めた“花束”ならぬ、“ネギ束”を手作りできる体験スペースです。完成したら早速…。
参加者 「いつもありがとう」 「はい、ありがとうございます。こういうことができるのがたまにしかないんでうれしい」
メッセージ付きの贈り物は宝ですが、ずっと取っておくわけにはいきません。家族で話し合い、夕飯はネギを使ったキムチ鍋になりました。
参加者 「(Q.深谷ねぎはいかが?)すごい甘みがあって、シャキシャキしておいしいネギです。ぜひ色んな方々に食べてもらいたいです」
“身体を温める食材”とも言われるネギ。寒さも吹き飛ばしてくれそうです。
参加者 「カニさーん、ありがとうー!何回来ても最高だー!ブラボー!」
声の大きさを競い寒さを忘れるイベントも。上位入賞者には松葉ガニが贈られます。
参加者 「おとん、雨ふらすなー!」
兵庫県の風物詩“絶叫大会”。参加者は50人、カニをかけた本気の叫びです。
参加者 「いつも小食な子どもたちー!カニだけいっぱい食べるのやめてくれー!」 「ナナ、大好きだー!ずっと一緒にいよう!」 「カニさんありがとうー!身長伸びろー!」
熱戦を制したのは広島から遠征してきた男性。2連覇だそうです。
優勝者 「(Q.日頃から大きい声?)そんなことないですけど、笑い声大きいんでよく目立っていると言われる」
人の家を覗くような背徳感。子どもだけではなく大人も…。次々と…。“けしからん”と思ってしまいますが、ご安心を。これは街中に設けられた「のぞきあな」の中にアート作品を置いて楽しんでもらうというイベント。この穴の向こうにあったのは折り鶴でした。
参加者 「私たち、のぞくって良くないことってイメージしかないから、その先にある事を考える柔軟さと大きさに感動してびっくり。そんなところにアートがあると思わない」
ワラで編まれた重さ60キロほどの「みの」です。8人がかりで持ち上げ地蔵にかぶせて冬支度。恒例行事も徐々に“冬”を感じさせるものが増えてきました。
今年は夏の暑さが長く残り、秋らしさを感じる期間も短かった印象です。季節は一気に冬へ。年末へ向け街の姿も少しずつ変わり始めています。
これが東京の“冬支度”でしょうか。23日の都心は、晴れていても空気は冷たくヒンヤリ。本格的な冬が、すぐそこまで迫っています。