パレスチナ・ガザ地区など世界中の紛争地で死亡した人道支援関係者の数が今年は281人に上り、過去最悪を記録したと国連機関が発表しました。
OCHA=国連人道問題調整事務所は22日、紛争地などで活動する人道支援関係者の今年の死者が281人に上り、去年の280人を上回って過去最多となったと明らかにしました。
このうち、戦闘が続くガザ地区を含むパレスチナで亡くなった人が大半を占めるということです。
ガザでは去年10月7日以降、少なくとも333人の人道支援関係者が殺害され、そのほとんどがUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関の職員だとしています。
また、アフガニスタン、スーダン、ウクライナなどでも、人道支援関係者が暴力や誘拐などの脅威に直面しているとして、OCHAは「彼らの命はかつてないほど急速に奪われ、その勇気と人間性が銃弾や爆弾で打ち砕かれている」と各国に保護措置を求めました。