栃木県宇都宮市の住宅で男性の遺体が見つかった事件で、警察は任意聴取していた男を殺人の疑いで緊急逮捕しました。2人の間に一体何が。
■宇都宮の住宅に40代男性遺体
目撃した人 「パトカーの音がして何台も何台も来ていたので、何の騒ぎ?みたいな感じで外に出たんで、11時すぎくらいです。1人の人を囲んでいたのかな、手を挙げている人が真ん中に1人いたから」
宇都宮にある住宅街の一角で事件は起きました。異変を知らせる最初の通報があったのは5日午前5時ごろ。
通行人 「男性の怒鳴り声がする。けんかしているようだ」
通報を受けて警察官がドア越しに声を掛けましたが、中から応答がなかったため、その場を離れたということです。
事態が急変したのは1度目の通報から約3時間後。次は関係者の女性からの通報でした。
関係者の女性 「知人同士でトラブルがあった。男性が殴られ、意識がない。加害者は逃走した」
警察によりますと、40代の男性が住宅2階のダイニングで仰向けで倒れていて、顔に刃物で切り付けられた傷のほか、頭を殴られた痕も。男性は、その場で死亡が確認されました。
現場があるのは、JR宇都宮駅から約4キロの場所。周囲を住宅に囲まれた静かなエリアです。
近所の人は夜中に話す声を耳にしていました。
近くに住む人 「私の寝室の隣の道路で人の声はしました。夜中だったので珍しいなと思って。気になっていたんですけど。普通にお話ししていたけど夜中に外で話すことは今までなかったことだから」
現場の痕跡から分かることは…。
元埼玉県警 捜査1課 佐々木成三さん 「人間の顔や頭部に暴行を加えることは通り魔だったり、複数回ですから怨恨、恨み、感情的になって犯行を行ったことは十分考えられる。その時間帯(午前8時前)に部屋に入れるほどの人物、交友関係者という可能性は十分ある。その点においては綿密に捜査をしないといけない」
■逃走男を緊急逮捕 2人の関係は?
通報時、“逃走した加害者”と表現されていた人物を巡っては、午後に入ってから動きが…。
緊急逮捕されたのは40歳前後の男。容疑は殺人です。
容疑者の男は宇都宮市内の現場から車で逃走し、群馬県伊勢崎市のコンビニ店で確保されました。
目撃した人 「パトカーの音がして何台も何台も来てたので。1人の人を囲んでいたのかな、手を挙げている人が真ん中にいたから、手を挙げていたのは青い服の人で」
警察は男の事情聴取を進め、当時の詳しい状況を調べています。