韓国の政治情勢が混沌(こんとん)とするなか、外務省は週末にソウルで大規模なデモが予定されているとして旅行者などに近付かないように注意を促しました。
岩屋外務大臣 「情勢に応じて適宜、領事メールを随時発出して注意喚起を行って、在留邦人の安全の確保に万全を期していきたい」
外務省は韓国・ソウルの中心部で週末に数千人から2万5000人程度が集まる大規模集会が行われる予定だとして、在留邦人や旅行者の安全確保に向けて情報を発信しています。
岩屋大臣は尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾(だんがい)を求める議案の採決が迫る韓国について「事態は極めて流動的で、刻々と移り変わっている」と指摘したうえで、「特段かつ重大な関心を持って引き続き注視していきたい」と述べました。
ソウルでは3日の「非常戒厳」発令以降、尹大統領の退陣を求めるデモが相次ぎ発生していますが、外務省によりますと、これまでに日本人のけがなどの情報はないということです。