ジョージア議会は、親ロシアの政権与党が擁立した元サッカー選手を大統領に選出しました。野党は反発していて、国会議事堂近くでは投票中からデモが行われました。
ジョージア議会は14日、元サッカー選手で与党「ジョージアの夢」が擁立したミハイル・カベラシビリ氏を大統領に選出しました。
カベラシビリ氏以外に候補者はいませんでした。
選挙はジョージアの歴史上、初めて国民による投票を行わない国会議員らのみによる間接投票で行われました。
ジョージアでは、政府がEU(ヨーロッパ連合)への加盟交渉の中断を決めたことに反発する抗議活動が17日間にわたって行われていて、新大統領の登場により、さらに反発が強まる見通しです。
大統領選の投票中にも国会議事堂の前ではカベラシビリ氏の選出に反対するデモが行われました。
現在の大統領のズラビシビリ氏は、10月に行われた議会選挙で不正があったと主張していて、今回の大統領選も不当だとして辞任はせず、大統領職にとどまる意向を示しています。