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列島梅雨明け 夏休みスタ―ト 酷暑で客離れの遊園地は“奇策”で起死回生?

社会

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19日は東北北部の梅雨明けが発表され、これで全ての地域が梅雨明け。3連休の初日は、厳しい暑さとなりました。遊園地でも、山のレジャーでも、暑すぎて、異変が…(7月19日OA「サタデーステーション」)

■列島梅雨明け 3連休厳しい暑さに

報告・仁科健吾アナウンサー(神奈川・川崎市 午後8時半頃) 「いま一斉にランタンが空の方へとゆっくりあがっていきます。幻想的な光景となっています」

多くの子どもたちが、夏休みを迎えたきょう。川崎市のイベント会場では、3500基のランタンが夜空に舞いました。

来場した子どもたち 「楽しい」 「空にうかぶ星みたい」

■土用の丑の日 稚魚豊漁で価格は?

一方、「土用の丑日」を迎えた、うなぎ店では…

利用客 「暑い日はいいね ウナギはね」 「来る途中にもうバテちゃっていたので、バテながら来て、ここでエネルギーつけてまた帰るみたいな」

東京都心の19日の最高気温は、9日ぶりに33℃を超えましたが、さらに暑い場所が店内にありました。

報告・中村恵ディレクター 「厨房はいま、42.4℃です」

サーモカメラでみてみると、店主の顔も40℃を超えていました。

うなぎ和田平 浅草店店主 土田徹さん 「暑い…水分補給しかない」

うなぎをめぐっては今年、大きな変化もありました。実は今年、「白いダイヤ」とも呼ばれるウナギの稚魚が過去10年で最高レベルの“豊漁”に。去年と比べると2倍以上で、輸入も含めた取引価格は、1キロ130万円。ほぼ半値になっています。高止まりしている「うな重」の価格も下がりそうですが…

うなぎ和田平 浅草店店主 土田徹さん 「今のところまだ見通しがわからないから、価格を下げることもできない。もう少し値段が安くなれば、当然、下げるのも検討してみるという感じ」

19日は、東北北部の梅雨明けも発表されました。これで梅雨のない北海道を除き、すべての地方が梅雨明けに。直後には夏空が続きやすいため、「梅雨明け十日」とも呼ばれていて、東京でも晴れ予報が続いています。

■人気の高尾山では“異変”も

最高気温が32℃を超えたのは東京・八王子。都心からのアクセスもよく、世界一の登山者数を誇る高尾山。 暑さの影響でしょうか。3連休初日ですが、ケーブルカーは混雑もなくスムーズに登ることができました。夏休みの期間中、小学生以下の運賃を値下げしています。登山日和とはなりましたが、欠かせないのは『熱中症対策』です。

都内からの親子 子「アイスリング、氷に冷やして首につけるとひんやりする」 親「日陰ないと暑いです、冷やしてる飲み物を持参して暑さ対策している」

梅雨明け直後、この時期に急増するという熱中症。取材中、登山道を歩いていると。

報告・矢谷一樹ディレクター 「高尾山の1号路を登っているんでがこのようになだらかな道もある一方で急な坂道も見えてきました。どんどん汗が出てきますね」

この時期の登山は、月に3回程高尾山に登るというベテランでも注意が必要だといいます。

よく高尾山に来る登山客 「暑いですよね。時間を計りながら登っているのでだんだんタイムが遅くなってくるのがわかる。もう暑くて水を飲んだりしていたから」

飲食店の横に設置された自動販売機では、きょう150本ほどの飲み物を補充。購入する登山客も多く、よく売れているのだといいます。

こちらはおよそ90頭のサルが飼育されている高尾山のさる園。冷たい氷のデザートが与えられると元気に食べる姿もみられましたが…日陰で過ごすさるも目立ちました。

高尾山さる園・野草園城定俊之園長 「(さるは)暑いほうがどっちかというと苦手。やっぱりみんな日陰入るような形になりますね」 「夏休み入ってもそれほど(客数が)上がったりという感じではないですね。やはり夏なので海の方とか、家で過ごされている方も多いと思います」

そんな中でもにぎわっていたのは、山頂テラスから絶景を臨める展望レストラン。60周年を迎えたこちらのビアガーデンでは、今年からスタッフの熱中症対策を強化しました。ピザ窯の近くなど、熱くなりがちな厨房の中2箇所に冷風機を設置。さらに制服は通気性の良いアロハシャツにし、首を冷やすグッズを着用するなどしながら接客にあたっています。

高尾山ビアマウント 岸本康樹さん 「昔ですと山の上に来られたお客さんはお外の席を好まれたんですが、日中ですとどうしてもクーラーのきいた室内を好まれるようになっている」

■暑さで客離れ深刻 遊園地の“奇策”

猛暑を受け、19日から“奇策”に打って出た場所もありました。 年間およそ30万人が訪れる、埼玉県加須市の遊園地で19日から始まったのが「埼玉暑すぎる割」。7月末までは、前日発表の「熊谷」の予想最高気温が35℃以上だった場合、おとなで1200円、子どもで650円の入園料が無料になります。さらに、子どもたちには無料でアイスキャンディーも配られます。アイスキャンディーは2000個、用意しました。

アイスをもらった子ども 「ストレートにうまいです」 「ママ!またいつか『むさしの村』何回か来たい」 「でも次はさ、バニラアイスがいい」

この「埼玉暑すぎる割」が生まれた背景には、暑さによる深刻な客離れがありました。

むさしの村遊園地事業部 町井愛主任 「埼玉県の『暑い』で有名な熊谷市に近い加須市にあることもあって、猛暑の日に関しては、お客様が大変少なくなっている状況でした。入園無料にすることで、短時間でも『むさしの村』に来て、四季折々の楽しみを知っていただけるようなきっかけにしてほしいなと」

来園者は多い日で1日5000人ほどだといいますが、猛暑日が続いた去年の夏は、1日わずか500人程度。売り上げは8割も減っていたといいます。観覧車は冷房がついていないため、気温が高いと運休になってしまいます。 結局、19日の入園者数はおよそ860人。去年の夏休み初日よりも180人ほど増えました。20日も猛暑日予報のため、入園無料になる予定です。

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