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英国流子育て「ナニー」養成校を初取材 130年超の歴史 王室・富裕層から超人気

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 日本の共働き世帯のおよそ8割が仕事と家庭・育児の両立に悩んでいるといいます。こうしたなか、イギリス王室の子育てに仕える「ナニー」を養成する学校を日本のテレビ局として初めて撮影、「究極の子育て」を学ぶ現場を取材しました。

■子育てのプロ「ナニー」養成校 初取材

 王室やセレブの子どもの世話や教育はもちろん、いざという時には子どもの身を守るいわばスーパーベビーシッターである「ナニー」。トップクラスになると、その年収は約2500万円にも上ります。

 街の中心部から少し離れた丘の上にキャンパスがあります。日本のテレビ局で初めてカメラ取材ができることになりました。

 ナニーの養成機関である「ノーランド・カレッジ」。留学生も含めた約300人が英才教育を受け、学費は年間300万円以上。

 今回、体験入学で授業に参加しているのは保育園でのボランティア経験がある女子高生。16歳の井上恵さん。

井上恵さん 「保育士さんのまねして行動していた部分が多くて、その行動の裏にある理由とか理論とかを今回学びたいなと」

 一体、どんな授業をしているのでしょうか。

ノーランド・カレッジ教師 「泣きやまないなら赤ちゃんを抱っこしてあげるのもいいでしょう」

 世界トップクラスの養成学校ですが、まさかの人形での授業。

ノーランド・カレッジ教師 「赤ちゃんの人形は、コンピューターでプログラムされています」

 実はこの人形、「バーチャルベビー」と呼ばれ、赤ちゃんが泣くタイミングや理由も設定可能。正解を探り当てないと泣きやまないだけではなくAI搭載のセンサーで、抱き方やあやし方など赤ちゃんへの接し方も学べるそうです。

 さらに、こちらベビーカーの実習ですが王室やセレブの豪邸を想定して、かなり大型…。ただ、狭い街中ではコントロールが難しくなります。

 日本では考えられないこんな指導も。

 子どもと一緒にいる時に、パパラッチに狙われたり誘拐犯の襲撃を受けたりすることもあります。名門ノーランド・カレッジでは、テコンドーなどの護身術指導もあります。慣れない井上さんも必死でパンチやキックの練習。

 続いては、ベビーカー使用の際に襲われたケース。重くて操作が難しいですが、緊急事態では常に相手から遠ざけることが基本だそうです。

 授業は生徒同士の実戦形式で行われます。つい熱が入ってベビーカーを倒したり、隙をつかれて誘拐されてしまったり…実戦形式ならではの様々なパターンを学びます。

井上恵さん 「この学校で学んだノーランダー(卒業生)たちは保育の面だけではなく、『教師』や身を守る『警察官』の側面があるという話が先日の授業であった。それを本当にここに来て納得した」

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