太平洋戦争中に日本人の父親と生き別れたフィリピン残留日本人2世が、80年越しに対面した弟と初めて父親の墓を訪れました。
7日午後2時半ごろ、フィリピン残留日本人2世のタケイ・ホセさん(82)は初めて、大阪府にある父親の墓を訪れました。
墓参りにはこの前日に80年越しの対面を果たした弟の竹井宏之さん(73)が付き添いました。
タケイさんは、父親が眠る墓に向けて「永遠に安らかでありますように」と祈り、墓参りの後には「『自分は日本人だ』という気持ちがもっと出てきた。国籍回復を求める気持ちが強くなった」と述べました。
今もフィリピンにはタケイさんのように日本国籍の回復を希望する残留2世が49人残されていて、今後も政府による支援をもとに親族探しが進められます。