労災で死亡した人の家族が受け取れる遺族補償年金を見直すための議論が続いています。厚労省は、夫にのみ課された要件を撤廃する案を示しています。
遺族補償年金は、労災によって労働者が死亡した場合、配偶者など家族が受け取れる給付金です。
現在は夫にのみ年齢要件があり、原則60歳以上であれば受け取れます。
12日に開かれた労災保険制度の見直しを議論する部会で、厚労省は夫の年齢要件について撤廃する案を示しました。
出席した委員のうち、労働者側は案に賛成する一方、使用者側からは「制度設置時と比べ、男女の働き方は変化している」として、夫の要件を撤廃して男女差を解消することに違和感を示す意見も出ました。
部会では、年内に見直しの議論を取りまとめることを目指しています。