アメリカのトランプ政権は、中南米から輸入するコーヒーやバナナなどの関税を引き下げる見通しを示しました。物価高が続くなか、消費者への不満に政府側が折れた形です。
アメリカ政府は13日、アルゼンチン、エクアドル、エルサルバドル、そして、グアテマラの4カ国との協定に基づき、農産品などの関税を引き下げる方針を発表しました。
アメリカメディアによりますとバナナやコーヒー、牛肉に加えて一部の衣料品が対象となる見込みです。
協定には、4カ国がアメリカ企業に対して規制緩和することや、中国などとの貿易に対してアメリカ政府と調整することが盛り込まれていて、数週間以内に最終合意を目指す方針です。
アメリカメディアは、物価の上昇が続くなかでのトランプ政権の方針転換だとしていて、輸入品の価格上昇に対する消費者の不満に配慮したとの見方も出ています。