アメリカのトランプ大統領は、半導体大手エヌビディアが手掛けるAI=人工知能向け半導体を中国に輸出することを認めると表明しました。
トランプ大統領は8日、自身のSNSで、中国の習近平国家主席に対し、エヌビディア製のAI向け半導体「H200」を中国に輸出することを認めると伝えたと投稿しました。
習主席は「前向きな反応」を示したとしています。
エヌビディア製の「H200」を巡っては、AIの分野での中国の競争力の向上につながりかねないとして、中国への輸出を規制していましたが、エヌビディア側がトランプ政権に対し規制の緩和を働き掛けていました。
トランプ大統領はエヌビディア製の最先端の半導体は対象外としたうえで、1世代前の「H200」を中国に輸出しても、アメリカの安全保障を守り、AI分野でのリードを維持できるとの考えを示しています。
ただ、アメリカ議会では党派を超えて中国のAI開発への懸念が強く、安全保障上のリスクを高めたとして反発を招くことになりそうです。