岩手の大槌町で、飼いネコがクマに食べられる事態が発生。飼い主の男性が、せい惨な状況を語りました。
■クマが飼い猫を…「襲って食べていた」
岩手の大槌町で、飼い猫がクマに襲われました。 (襲われた猫の飼い主)「すぐそこで猫を襲って、下行ってあそこで食べていた」 きのう23日、午後1時ごろでした。 「押し車、これ いつもここで寝てたんですよ。暖かい時間、ここで多分日向ぼっこして寝てたと思う。キジトラで、短くて曲がった尻尾だったんですけど」 Q.名前は付けていたんですか? 「『タマ』って付けちゃったんですけど」 襲われたのは、生まれた時から飼っていたキジトラの「タマ」。オスの6歳でした。 「ここ通るのは見てるんで(クマが)猫をくわえて。成獣のでっかいクマでした。かなり痩せてはいましたけど、よっぽど腹減ってたんですね」 この日も、同じ場所でクマを見たと言います。 Q.今朝のことってことですよね? 「いや、ほんとさっきの10分前です。上の方から大きな石投げてやったら動いたんで、何回も上から石投げておったら、向かいの山に上がっていったんで」
■2人死亡 クマ人身被害 相次ぐ
クマへの警戒が強まる中、東北6県の祭りが集結する「東北絆まつり」が盛岡市で開催されました。 実は10日前、祭り会場の神社にクマが出没。センサーライトが反応して、クマの姿がハッキリと分かります。 クマが出没した神社。朝、祭りで多くの人が訪れるのを前に、境内を点検。権禰宜がお守りにと、クマ除けの銃に火薬を詰めます。 (櫻山神社 岩渕淳 権禰宜)「緊迫した状態で追い払う時以外は使うことは想定していませんので。一応、お守り代わりですけども、なるべく撃たないようになればいいなと」 この1週間、人身被害も多発。19日には東京・奥多摩の山中で性別不明の遺体が… 20日には岩手で85歳の男性の遺体が発見されました。どちらもクマに襲われた可能性があるということです。
■「子グマが”飛んだ”」体当たりで搬送
クマはどのように襲ってくるのか… 5日前、クマに体当たりされた男性が恐怖を語りました。 (クマに体当たりされた 関正利さん(70))「クマがドーンとここを飛び越えて、飛び越えるときに私の顔に当たった」 魚沼コシヒカリ発祥の地、新潟県南魚沼市。コメ農家の関さんが、田植えの準備をしている時でした。 (関正利さん)「クマに背を向けていたんで、全然、気配も何も感じなかった。私の後ろから来て、ドーンと私にぶつかった。ここを越えるためにジャンプしたんだと思う」 そのとき、クマのツメが顔にあたり出血。救急搬送されたといいます。 (関正利さん)「1メートル前後だったから、子グマじゃないかと思います。あれが大きければ私もどうなったか、そう思うと本当に怖い」
クマへの警戒はいつまで続くのでしょうか…
■去年はクマ”大量出没”今年の傾向は
(岩手大学 山内貴義 准教授)「6月がちょうど繁殖期にあたる時期で、その頃、親と子一緒にいたのが離れ離れになる。いわゆる子どもが独り立ちする時期になるので、独り立ちした子どもがエサをうまく探せなくって里に下りてくる」 さらに… (岩手大学 山内貴義 准教授)「8月になると、どの年でも山にエサが少なくなる時期になって、そうすると一時的に里に依存する個体はいると思います」 環境省によると、去年のようにクマが大量出没した年は、夏から秋にかけて人身被害件数が急増。人の生活圏で多くの被害が発生しているといいますが… (岩手大学 山内貴義 准教授)「今年、豊作で秋の出没はたぶん減るとは思うんですけど、ただ学習した個体がそれなりにいるので、そういった個体がいきなり街中に現れてというのはずっと続くかなと思っています」
5月24日『有働Times』より