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女木島に伝わる「たんす唄」を現代に…歌手と瀬戸内の子どもたちが歌い継ぐ 香川

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 かつて高松市の女木島に伝わってた「たんす唄」。いつしか歌われなくなったこの歌を、東京の歌手と瀬戸内の子どもたちが新たな形でよみがえらせました。

 「たんす唄」は、名前の通り、たんすを担ぎながら嫁ぎ先へ向かう道中で歌われていたものです。

(女木コミュニティーセンター/池田茂 センター長) 「(私が)14歳いうたら中学校2年生やな、その時に女木島のたんす長持担ぎながらね、夜行く道中見てましてね、それ(唄)が未だに頭にこびりついているのね」

 1960年代までは盛んに歌われていた「たんす唄」も次第に歌われなくなり、いまでは1981年に香川県教育委員会が収録したものだけが残されています。  この「たんす唄」を現代によみがえらせる取り組みが東京で行われました。ポップにアレンジされた「たんす唄」を歌うのは山形生まれのシンガー、朝倉さやさんです。

(シンガー/朝倉さやさん) 「(瀬戸内は)海と太陽が反射したキラキラキラキラっていう景色を見てそのイメージがあったので、そこで行われている結婚式なんだべなって、そのことをイメージしながら歌わせていただきました」

 この曲には女木島をはじめとした瀬戸内の子どもたちもコーラスや掛け声で参加しています。今年2月、完成したばかりのプロモーションビデオが女木島の節分文化祭でお披露目されました。

(女木島に嫁いできた人はー) 「子どものころにたんす担いでな、家から家に行っきょったけにところどころは知っとるけど。(Q.やっぱり懐かしい?)うん」

(高松市から来た人はー) 「いいですね。こういうの流すと島のPRになるし、何か目立つところで、常にこう流し続けたら印象に残るかなと思います」

 時代の移り変わりとともに消えかけていた唄は、少し形を変えてまた次の時代へと歌い継がれていきます。


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