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救助を待つ児童、互いに励まし合う姿も…船の沈没事故 校長や救助にあたった漁師が語る 香川

 救助を待つ子どもたちは、互いに励ましていたようです。19日、香川県坂出市沖で小学生ら62人を乗せた船が沈没した事故で、高松海上保安部は20日、船長を業務上過失往来危険の疑いで逮捕しました。校長や救助にあたった漁師が、事故当時の子どもたちの様子を語りました。

 事故があった坂出市の与島沖では、20日午前6時半ごろから高松海上保安部の潜水士らが海に潜って、沈没した船を探しました。
 そして午後2時前に潜水士が現場から南東に約2キロ離れた場所に沈んでいる船を確認。近くの岩礁にはこすったような痕がありました。

「船底にドンっという衝撃音」船は浸水し、沈み始めた

(坂出市立川津小学校/白川豊浩 校長)
「船底にドンっという衝撃音がありました。その衝撃音の後、子どもたちが動揺してその直後に船内の照明が一部切れたり点灯、点滅するという状況がありました」

 船が浸水して沈み始めたため、児童たちは救命胴衣を着て海に飛び込んだり、沈みかけた船に乗ったりして救助を待ちました。

「ほとんど船が沈んでかろうじて浮いている…」

(救助にあたった/岩中優次さん)
「ほとんど船が沈んでかろうじて浮いている屋根にほとんどの人が立って整然と立って待っているような」

 現場から1キロほど離れた岩黒島の漁師、岩中優次さんは餌の仕込み中に異変に気付き、漁師仲間とともにすぐに救助に向かいました。

「大丈夫やけん、一人ずつ順番にこっちへ泳いでこい」

(救助にあたった/岩中優次さん)
「慌てられたら救助できんと思ったけん、ゆっくり近寄っていきながらマイクで『大丈夫やけん、一人ずつ順番にこっちへ泳いでこい』って言ったら、言ったようにものすごく怖かったと思うけど、海の中に飛び込んで自分の船のほうに泳いできてくれた。上がった子は、次から次からまだ救助されてない子に『大丈夫やけんの』とか『こっちこい』とか仲間で励まして、それはすごかった。子どもらが『ありがとうございました』って大きな声で言ってくれた時には、ほんまによかったな、その時は全員救助しとると思っとったけん、あぁよかったと思って」

 児童2人とバスガイドの女性(72)が病院に運ばれましたが、命に別状はありません。高松海上保安部は今後、沈没した船の損傷状況などを調べて、21日以降船を引き揚げる方針です。

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