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姉妹を車内に放置して死なせた罪 母親に懲役6年の判決 傍聴していた人の意見は―

 2020年9月、高松市で幼い姉妹を車内に放置して熱中症で死なせた罪に問われた母親に対する裁判です。
 高松地裁は、「動機は身勝手で2人の子どもがなくなった結果は重大」だとして、検察の求刑通り懲役6年の有罪判決を言い渡しました。

 保護責任者遺棄致死の罪で判決を受けたのは、高松市川島東町の無職・竹内麻理亜被告(27)です。

 判決によりますと、竹内被告は2020年9月2日の午後9時10分ごろ、バーで飲酒しようなどと考え、高松市の駐車場に止めた車の中に当時6歳の長女と3歳の次女を置き去りにしました。そして、2人を約15時間放置し、熱中症で死なせた罪で起訴されました。

 15日に始まった裁判員裁判で竹内被告は起訴内容を認め、裁判の争点は「量刑」に絞られていました。

 検察側は「家族に知られず飲み歩きたいと危険な放置行為を繰り返したあげくの犯行で、母親として無責任かつ悪質」と懲役6年を求刑。

 一方、弁護側は「これまでの経験やしつけから危険性は低いと考えていて故意の程度は弱い」などと情状酌量を求めていました。

 19日の判決公判で、高松地裁の近道暁郎裁判長は「2人の子どもが亡くなったという結果はあまりに重大」、「育児に関するストレスや孤独感などの背景を踏まえても、動機は身勝手で非難されるべきだ」と指摘。

 そして、被告が犯行を認め悔いていることや、夫が「厳罰を望まない」と述べたことなどを考慮しても、刑事責任は重いとして検察の求刑通り、懲役6年の判決を言い渡しました。

 判決の言い渡し後、裁判長の「わかりましたか?」という問いかけに、竹内被告は「はい」と一言だけ答えました。

(判決を傍聴した大学生は―)
「子どもの命を奪ってしまったという結果はどんな事情よりも重いと思うので、裁判所の判断は妥当かなと思いました」

(全日程傍聴した大学生は―)
「根底にある不安とか心の問題の理解を、本人だったり周りがしていれば防げた事件だったんじゃないかと考えました」

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