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衆院選・注目選挙区「岡山1区」 前職と新人2人、三つどもえの戦いを追う【特集】

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 10月31日に投開票の衆議院選挙。岡山・香川の注目選挙区についてお伝えします。今回は岡山1区です。

 全国的に野党候補の一本化が進んだ今回、岡山1区では立憲民主党と共産党がそれぞれ新人を擁立し、自民党の前職に挑んでいます。新型コロナ禍での選挙戦、各候補ともSNSなどを活用して訴えの浸透を図っています。

「岡山1区」は前職と新人2人の三つどもえの戦いに

 岡山1区に立候補したのは届け出順に、自民党・前職の逢沢一郎さん(67)、共産党・新人の余江雪央さん(44)、立憲民主党・新人の原田謙介さん(35)です。

自民党・前職/逢沢一郎 候補

(自民党・前職/逢沢一郎 候補)
「大仕事に答えを出す、結果を出せるのは自由民主党、公明党。この自公の連立体制しかないわけであります」

 12回目の当選を目指す逢沢さんは「結果を出す政治」をスローガンに自公政権の継続を訴えています。

 新型コロナウイルスの影響でこれまで各地で開いてきた個人演説会を減らし、街頭演説が中心です。
 この日は、選挙事務所に建設業界で働く若者を集め、支持を訴えました。

 YouTubeを使って政策を動画で紹介するなど若い世代への支持拡大も狙います。

(自民党・前職/逢沢一郎 候補)
「琴線に触れる政策を提示すればあるいは意見をぶつければ、若い方が反応してくださる。将来どんな日本になっていてほしいか、そのためにはどんな政策が必要か・考えていただく、そんなきっかけを選挙戦を通じて是非つくっていきたい」

立憲民主党・新人/原田謙介 候補

(立憲民主党・新人/原田謙介 候補)
「政治の力が、皆さんの生活を支えるという本来の役割のために全く使われていない。もうこの政治を変えませんか」

 2019年の参院選に続き2回目の国政選挙に挑む原田さんが掲げるのは「豊かさにつながる政治」です。レンタサイクルで岡山市内を周るなど、35歳という若さを押し出し、子育てや教育への支援拡充なども訴えています。

 街頭演説の様子はSNSでライブ配信を行っています。また、若手経営者などが主催するトークイベントにも参加し、政治や選挙についての質問にその場で答えることも……。

(立憲民主党・新人/原田謙介 候補)
「僕はやっぱり今の時代に合わせて必要な政策を、いろんな人から話を聞かせてもらうことで練り上げることができているのかなと思っています。もちろん若い世代に限らずいろいろな世代が投票にもっともっと行くように政治側が努力をしなきゃいけないと思っていますし」

共産党・新人/余江雪央 候補

(共産党・新人/余江雪央 候補)
「医療や介護・保育、そういった命を扱うケア労働、ここへの支援が全く足りていない。待遇改善を抜本的に行ってしっかりと支えていきたい」

 余江さんは「国民の命と暮らしを守る政治の実現」を掲げています。1日の選挙活動はツイッター用の動画を撮影することから始まります。

(共産党・新人/余江雪央 候補)
「幅広い人にいろんな自分の政策を届けていきたいと思って。特に若い人にはまだまだ共産党の政策、私の政策が伝わってないと思うので、そういう意味ではこういう発信をたくさん行って知ってもらえたらなと」

 住宅街やスーパーなどを回って自身が非正規雇用で働いた経験を話し、最低賃金の引き上げや消費税の引き下げを訴えます。

 余江さんは4年前の衆院選に立候補を表明していましたが、立憲と共産の共闘のため公示直前に出馬を取りやめました。

共闘決まらず…一騎打ちの構図は実現せず

 今回の衆院選で、立憲や共産など野党5党は与党に対抗すべく全国200以上の小選挙区で候補者を一本化しました。

 岡山では2区と4区で立憲の前職が統一候補になりましたが、1区では一騎打ちの構図は実現しませんでした。

(共産党・新人/余江雪央 候補)
「共産党自身の比例の票を伸ばすということも大事な役割だと思っていますので、共産党の政策をしっかり届けるということに集中したいなと思っております。共産党への一票っていうのは、今の自民党の政治から転換するという一票になると思いますので、そういう意味で本当に重要」

(立憲民主党・新人/原田謙介 候補)
「私は立憲民主党という党を背負って戦いますけど、でも同時に無党派層の全ての人たちを背負って戦っているので、共闘が決まる決まらない関係なく、僕自身は僕の思いをいろいろな人から聞いて僕が訴えていく、政策を訴えていくだけのことなので何か変わることはないです」

 自民、公明の県議や市議の支えで選挙戦を進める逢沢さん。全国的な野党共闘の動きには警戒を強めています。

(自民党・前職/逢沢一郎 候補)
「協力関係というのはかつてない蜜月状態になってきたというのは確かなことです。きっと立憲の候補に支援をする、そういう状況というのは候補者は出ているけれども自然発生的に生まれているのかなと、そういうふうに緊張感を持って受け止めているところです」

 衆議院の解散から投開票までが17日という短期決戦に加え、コロナ禍での国政選挙となった衆院選。投開票まであと4日、候補者の論戦は続きます。

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