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冬は風呂場は「ヒートショック」に要注意!香川は事故が多い!?【こつこつ防災】

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 防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」です。今回は、寒さが厳しくなってきた今の季節、特に注意が必要な入浴中の「ヒートショック」についてお伝えします。

お風呂で死亡する高齢者は交通事故死者の1.5倍

 ヒートショックとは急激な温度変化によって体に負担がかかり脳梗塞などを引き起こすものです。「冬」の「お風呂」は特に注意が必要です。

(高松赤十字病院 脳神経内科部長/荒木みどり 医師)
「暖かいところから寒いところになる。寒くなるから血管がぎゅっとしまって血圧が上がる。だけど湯船に入るとまた、温かいから血圧が下がるということで血圧が変動する」

 消費者庁のまとめによると、2019年は4900人の高齢者が家のお風呂でおぼれて亡くなりました。これはこの年の交通事故の死者、3215人の約1.5倍です。月別の死者では1月が最も多く、次いで12月でした。

(高松赤十字病院 脳神経内科部長/荒木みどり 医師)
「意識がなくなったり、倒れてしまったり、それがたまたま浴槽の中で起きると顔が水の中に浸かったりということになりますので」

香川県は風呂場での事故が人口当たり全国最多

 さらに、東京都健康長寿医療センター研究所が浴室内で心肺停止になった人を都道府県別にまとめたところ、高齢者1万人あたりの数は香川県が全国最多でした。最も少なかったのは沖縄、北海道がそれに続きました。

(高松赤十字病院 脳神経内科部長/荒木みどり 医師)
「(香川県は)暖かい気候だからということで浴室とかお手洗いとかに暖房器具を置いていないとか、そういう住宅環境が影響してるのかもしれない」

 高松市消防局によると、1年前の冬には管内で100件以上浴室や脱衣所などで倒れた人を救急搬送したということです。

ヒートショック対策は温度差を小さく

 対策としては、浴室や脱衣所を温めたりお湯の温度を下げたりと温度差をできるだけ少なくするようなものがあります。

 また、飲酒や食事直後の入浴を避けたり入浴前にコップの水を飲んだりすることもヒートショック対策にあげられます。

(高松赤十字病院 脳神経内科部長/荒木みどり 医師)
「温度差が環境としてあると思うので、暖かい地域だからといって安心できない重大な問題。ご自分が元気だな、健康だなと思われてる方も同じように気をつけてもらうべき病状が、ヒートショックではないかなと思います」

 寒い冬は42度以上の熱めのお湯に入る人が多くなるそうですが、今の季節だからこそ、湯の温度は41度以下で、浸かるのは10分までが目安です。

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