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香川県 ネット・ゲーム依存対策で「オフラインキャンプ」実施へ ゲーム条例施行2年で見直しは?

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 香川県の新年度当初予算案が発表されました。その中にはネット・ゲーム依存症対策条例に基づく依存対策の事業費も盛り込まれています。条例が施行されてから2022年4月で丸2年。新たな取り組みも行われます。

 新年度の一般会計当初予算案のうちネット・ゲーム依存対策事業費は1072万円で、2021年度より120万円余り増額しました。

 子どもたちがネットやゲームの依存状態に陥ることを未然に防ぐための講演会やリーフレット配布といった普及啓発事業、小・中・高校生向けの学習シートの作成・配布などを2021年度に引き続いて行う他、小学生と保護者向けの参加型ワークショップを新たに開く予定です。

 さらに、新年度モデル的に行うのが「オフラインキャンプ」です。兵庫県などが既に行っていて、児童生徒が川遊びや食事作りなどのアウトドア体験をしながら、一定期間ネット環境から離れた生活を送るというものです。

(香川県障害福祉課/田岡健司 課長補佐)
「ネットより楽しいものがアウトドアとかであるんだよというのを体験していただいて、また自分のネット利用について振り返っていただくというのを目的にしています」

(記者リポート)
「これまで全国に先駆けて対策を行ってきた香川県。条例施行から間もなく2年、今後はその効果や課題についての検証も求められてきます」

(知事会見:記者の質問)
「(条例施行後の)この2年間をどのように総括されて新たな年度に向けてを考えられているのか聞かせてください」

(香川県/浜田恵造 知事)
「従来からこの問題について必要な予算を計上してきておりますけども、条例が施行されてからですね、取り組んできた、それの延長線上の予算になっていると思っております」

(香川県教育委員会/工代祐司 教育長)
「家族でルールを決めましょうということをやってきたわけでございまして、それは一定の成果は出てきているのかなと思います。その延長線上で新年度もやっていければなと思っています」

 会見で知事や教育長は「これまでの延長線上」と述べましたが、条例には施行から2年を目途に検討を加えるとするいわゆる「見直し条項」が盛り込まれています。

 県は「オフラインキャンプ」の実施後に有識者らにその有効性を検討してもらう方針ですが、条例の見直しの検討については「現時点で決まっていることはない」としています。

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