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徳島文理大学「高松駅キャンパス」の起工式 さぬき市は移転による若者の流出に危機感 香川

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 徳島文理大学が香川県さぬき市にあるキャンパスをJR高松駅前に移転させるため、5日に起工式を行いました。

 高松市浜ノ町の新しいキャンパスの建設現場で行われた起工式には、徳島文理大学の村崎正人理事長らが出席しました。

(徳島文理大学/村崎正人 理事長)
「地域に開かれた大学を考えているので、できる限り地域の方に開放して、地域の人たちと共に歩んでいきたい」

(山下佳乃リポート)
「新キャンパスはJR高松駅のすぐ近くにできるため、学生が通いやすい環境になります」

 「高松駅キャンパス」は地下1階・地上18階建てで、図書館や体育館、音楽ホールなどが整備される予定です。

 さぬき市志度の香川キャンパスにある4つの学部と3つの大学院の研究科の全てが移転します。徳島文理大学はこの移転によって、より多くの学生を集めたいとしています。

(徳島文理大学/村崎正人 理事長)
「四国内はもとより、岡山や本土の方からも学生さんが来るのではないかと」

 さぬき市志度のキャンパスには現在、1300人ほどの学生が通っています。2022年の新入生は、4年生になったときに「高松駅キャンパス」に通うことになります。

(新入生[高松市から通学])
「電車通学なんですけど、キャンパス移動すると自転車通学になるので、利便性が増していいと思っています」
「家から近くなって便利だと思います。(Q.入学された理由に近くなるからというのはあった?)それが一番です」

(山下佳乃リポート)
「さぬき市は、学校の移転によって多くの若者がまちから離れて行くことについて危機感を感じています」

(さぬき市 プロジェクト推進室/三宅智浩 係長)
「移転してほしくないという思いは当然ありますけれども、それについては致し方ないなと感じています」

 さぬき市では特に若者の人口減少が問題です。国勢調査によると、さぬき市の人口は2005年からの15年間で8751人減りました。このうち8257人が39歳以下でした。

 さぬき市は若い世代の定住・移住を進めようと2022年度、「さぬき暮らし応援補助金」という新しい制度を作りました。この制度は18歳以上の学生や社会人が対象で、条件を満たすと、総額で最大24万円の家賃補助を受けることができます。

(さぬき市 プロジェクト推進室/三宅智浩 係長)
「学生さんを含めての若者世代の方に少しでも地域に定着していただいて、経済を回していただく。さぬき市としても精一杯応援したり、背中を押したりということがし続けていければいいなと感じています」

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