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「防災道の駅」で大規模災害に備える 岡山県の拠点でも整備進む【こつこつ防災】

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 防災に役立つ情報をお伝えする「こつこつ防災」。今回は、大規模災害時に防災拠点としての役割が期待されている「道の駅」をご紹介します。

 地元野菜などが並び、多くの人が訪れる「道の駅」。国土交通省は2021年6月、全国39カ所の道の駅を「防災道の駅」として選定しました。

 「防災道の駅」に選ばれると、防災のための設備を導入するときに国の支援を受けることができます。岡山県では「みやま公園」(玉野市)、香川県では「滝宮」(綾川町)が選ばれました。

(国土交通省 岡山国道事務所/藤野実さん)
「近年の大規模災害時において、道路利用者の方とか地域住民の避難場所だったり、自衛隊や消防の救援活動の拠点として実績がございまして、そういうことであれば、合理的な防災拠点としてこの道の駅を活用して、安心の拠点としてさらに育てていこうとそういうふうな考えです」

 2011年の東日本大震災では、東北地方の4つの道の駅が救命・救急活動や物資の集配、避難場所などとして活用されました。

 中でも岩手県の「遠野風の丘」には、自衛隊や消防車両、ボランティア、支援物資などが集まり、沿岸地域の後方支援基地として大きな役割を果たしました。

 岡山県で「防災道の駅」に選ばれた「みやま公園」は、駐車場は約1万2000平方メートルの広さがあり、広域防災拠点としての役割が期待されています。

(玉野市 危機管理課/近藤雅也さん)
「広い敷地がありますので、自衛隊であるとか国土交通省のテックフォースとか、応援を受ける際の拠点になりえると、このように考えております。道の駅のBCP(業務継続計画)を策定いたしまして、その計画に基づいて課題を洗い出しまして、国の支援を求めながら災害発生時の機能の整備をしていきたいと考えております」

 BCP(Business Continuity Planning・業務継続計画)は、災害時に被害を最小限に抑えた上で、必要な業務を続け、早期復旧を行うためのマニュアルです。

 現在、みやま公園には「災害用マンホールトイレ」をはじめ、衛星電話や非常電源設備などの防災施設が備えられています。

 今後は大規模災害時に救援活動や支援物資の基地機能、また、復旧・復興活動の広域拠点として迅速に役割が果たせるように、ハード・ソフトの両面でさらなる強化が求められています。

(玉野市 危機管理課/近藤雅也さん)
「南海トラフなどの大規模地震の発生がかなり懸念されていますので、(道の駅を)有効に活用できるように、特に宇野港という港が玉野市にはございますので、そこで受け入れた物資の集積拠点であるとか、大規模災害時に拠点となりえるように態勢を整えていきたいと考えております」

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