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西日本豪雨から4年 支えられる側から支える側へ 倉敷市真備町の「こども食堂」で支援の輪広がる 岡山

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 7月6日で西日本豪雨災害から4年。被災者の中には、今ではボランティアとして地域のために活動している人もいます。支えられる側から支える側へ、4年の歳月の中で地域に支援の輪が広がっています。

 子どもたちがおいしそうにかぶりついているのはスペアリブです。

(利用した子どもは―)

「とてもおいしかった。肉がおいしかった」

「すごく幸せ。ここで友達をたくさん作れたりした」

 岡山県倉敷市真備町有井の「真備こども食堂」です。こども食堂のボランティア浅田亜希子さん(43)。浅田さんは4年前の西日本豪雨で被災し、現在も真備町で暮らしています。

(こども食堂のボランティア/浅田亜希子さん)
「そんなに大したことないだろうという感じで、友達は避難所にいたが“また大げさだな”という意識だった」

 豪雨で浅田さんの自宅は2階まで浸かり、家族とともに屋上へ避難しました。その時、浅田さんをカヤックで救助したのが茅野匠さんでした。

(こども食堂のボランティア/浅田亜希子さん)
「諦めかけたころに、カヤックで家と家の間から大丈夫ですかみたいな感じで。まちが全部浸かって恐怖という感じでなかった。実感が無くて」

 浅田さんは、茅野さんがNPO法人を立ち上げて被災地支援を続けていることを知り、2021年8月からボランティアに参加しています。

(こども食堂のボランティア/浅田亜希子さん)
「私たちも落ち着いたので今度はちょっと手伝いしたいと。ほほえましい。見ててごちそうさまの声がうれしい。こういう活動は、私ができることがあれば協力していきたい」

 こども食堂を運営する災害支援団ゴリラは、2019年の発足時は11人でしたが、現在40人で活動していてうち6人が真備町で被災しています。

 真備町有井のトラック運転手、林光一さん(55)も4年前に被災し、こども食堂で活動しています。

(災害支援団ゴリラ/林光一 さん)
「子どもらが、ちびゴリちびゴリとなじんでくれて、頑張ってみようと」

 “ちびゴリ”の愛称で親しまれる人気者の林さん、今では月2回の子ども食堂を心待ちにしています。

(災害支援団ゴリラ/茅野匠 代表)
「もう4年かなといろんな立場で感じ方があると思うが、長くて早くて短くていろんな感じ。お互いさまのおかげさまで助け合う気持ちが生まれてきて、それが1人また1人とつながっていけば、もっとこの地域もこの県もよくなるのでは」

 4年の歳月の中で地域に支援の輪が広がっています。

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