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欧州で戦う女子高生プロレーサー「Juju」 若手登竜門で女性初優勝 夢のF1レーサーへ歩み進める 岡山

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 岡山県美作市で育ち、現在はヨーロッパで活動する女子高生レーサー「Juju」さんが、半年ぶりにふるさとへ帰ってきました。

(プロレーサー/Juju 選手)
Q.久しぶりの故郷は?
「見慣れた町で、おいしいご飯食べて、地元の湯郷温泉に行ったりして。日本良いなってなりますね」

 ヨーロッパから半年ぶりに美作市に帰ってきたプロレーサー「Juju」こと野田樹潤さん。笑顔が印象的な17歳の現役の女子高校生です。

 「Juju」さんがレースを始めたのは3歳の時。

 父親であり元F1レーサーでもある英樹さんの姿を見たのがきっかけでした。

(プロレーサー/Juju 選手[当時10歳])
「お父さんはいつも1位取っていて、なんて言えばいいんだろうな……お父さんだけ輝いていた。F1は将来の夢と世界一かっこいい(舞台)」

 美作市の岡山国際サーキットを拠点に活動を続けたのち、夢を叶えるため、2020年に家族と一緒にモータースポーツの本場、ヨーロッパに拠点を移しました。

 2022年まではデンマーク、2023年はイタリアを拠点に、ヨーロッパ各地のレースへ参加しています。

 そんなプロレーサー、「Juju」さんの1週間のスケジュール。

 月曜から水曜は、次のレースへ向け「モーターホーム」と呼ばれるキッチンやベッドなどがついた車でヨーロッパ各国を移動します。

 レース場に着いたら練習し、金曜日に予選、土日にレース本番、というのが一般的な流れだということです。

 レースが終われば、また次のレースへ向けて移動。イタリアの拠点に帰るのは、2カ月に1回ほどだそうです。

(プロレーサー/Juju 選手)
「常にタイヤの上に乗っている感じですよね、モーターホームで生活してレースして、地に足着いていることが少ないのかな(笑)」

 2020年に始まったヨーロッパでの生活。しのぎを削るライバルたちは、本場ヨーロッパの選手たち。

 ほとんどのレースで最年少。そして、世界でも数少ない女性レーサーという立場で戦っていく上で、苦しい時もありました。

(プロレーサー/Juju 選手)
「ヨーロッパにアジア人として行くっていうのは……難しいこともたくさんあります。はっきり言って人種差別だったりとかも現実的にあります。まだまだモータースポーツは男性社会。そういう状況で女性として戦っていくのは、もちろん簡単なことではなくて。(一時は)正直このままレースを続ける意味があるのかなって」

 しかし、その環境で戦う中で成長を感じたこともあったそうです。

(プロレーサー/Juju 選手)
「日本にいたらぶつからなかった壁にもたくさんぶつかりましたし、けどそのおかげで学んだこともたくさんあるし。その中でこう諦めずにやってきたからこそ培った『メンタル』、メンタルは本当に強くなりました」

 そして7月、フランスで開催された若手の登竜門と呼ばれるユーロフォーミュラオープンで見事優勝。大会25年の歴史で初めての女性チャンピオン。ヨーロッパに「Juju」の名を響かせるとともに、F1レーサーという夢へまた一つ歩みを進めました。

(プロレーサー/Juju 選手)
「今年だけじゃなくて、海外に渡った時からチームみんなで頑張ってきて。(頑張りが)結果に結びついて、そこで自信がついて、メンタルと自信が組み合わさって、今回の優勝につながったかなとすごく思います」

 夢であるF1レーサーへ向けて成長を続ける「Juju」さんの挑戦は続きます。

(プロレーサー/Juju 選手)
「もうちょっと踏ん張れば、その道は見えてきていると思うので。一番はレースを楽しむっていうのが大事だと思うので、そういうレースをしていきたいなと思います」

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