2025年10月に川崎市の東急田園都市線で起きた列車衝突事故の原因が信号の設定ミスだったことを受け、国土交通省は全国の事業者に信号の緊急点検を指示しました。(全国186事業者・4760駅が対象)
国交省は、11月12日、中間報告を行い、高松市の高松琴平電気鉄道が運行する「ことでん琴平線」の「仏生山駅」など、全国10事業者15駅で信号の条件設定に不十分な箇所があったことを明らかにしました。
ことでんによりますと、後続の電車に進行を許可する信号が本来ホームに入線した後で表示されるべきところ、仏生山駅の一部の線路では入線途中で表示される設定になっていました。1980年に信号装置を更新した際に、現在の設定条件になっていたということです。
この設定が原因の事故は、発生していないとしています。
ことでんでは2025年度末までに信号装置の条件設定を改めるとしていて、それまでの間は事故防止のための対策を取るとしています。仏生山駅以外の27駅に問題はないとしています。
◆国土交通省が発表した15駅
(JR東日本)
・羽越線 新発田駅
・上越線 水上駅
・高崎線 熊谷駅
(JR西日本)
・東海道線 高槻駅
・東海道線 芦屋駅
・山陽線 土山駅
・大阪環状線 天王寺駅
(京浜急行電鉄)
・本線 京急川崎駅
(阪急電鉄)
・京都線 桂駅
(札幌市交通局)
・東豊線 元町駅
(湘南モノレール)
・江の島線 富士見町駅
(近江鉄道)
・本線 八日市駅
(神戸電鉄)
・有馬線 鈴蘭台駅
(広島電鉄)
・宮島線 広電宮島口駅
(高松琴平電気鉄道)
・琴平線 仏生山駅