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GW&円安 割増料金が気にならない外国人観光客 変化する日本人の意識

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27日から始まる新型コロナの5類移行後、初めてのゴールデンウィーク。早くも各地でにぎわっています。

26日午後9時過ぎのバスタ新宿。旅行カバンなどを持った人で混雑しています。 島根に帰省する人:「午前中に都内で仕事があり、午後から有休休暇をいただき帰省。(Q.午前中はどんな気持ち)もう帰ることしか考えていなかった」

羽田空港の国際線は26日と27日がピーク。ロビーには、大きな荷物を持った人が、続々とチェックインしました。

34年ぶりの超円安ですが、大盤振る舞いする人もいます。 ロサンゼルス・ハワイへ行く人:「(Q.何連休)5月5日までなので11連休。新婚旅行です。このタイミングでしか大きな休み取れないので、欲張って行こうとなりました」

バンクーバーへ行く人:「8連休かな。(Q.お子さんとの初海外旅行)楽しみです。記憶には残らないと思うけど、現地の空気とか感じてもらえたらうれしい」

観光地にとっては、待ちに待った書き入れ時です。懸念されていた天気も、当初の予想より良くなったことも、期待値をあげています。

金沢市。 カフェ『茶房素心』・加藤力店長:「忙しいだろうなという予測のもと仕込みもしているので。本当に期待しています。天気とかや自然災害がないことを祈る」

能登半島地震の被災地も、思いは同じです。 壊滅的被害を受けた輪島朝市。先月23日、金沢市で初めて行われた出張朝市の第2弾が、5月4日に開催されます。前回は、1万人を超える人が来場し、売り切れも続出したそうです。

朝市は、まだ1週間以上先ですが、前回を上回る量を用意するため、急ピッチで仕込みが行われています。 二木洋子さん(72):「(Q.先月の出張朝市はどうでした)すごい人やった。いままでに、朝市、営業してたけど、全然スケールが違った。避難している人たちが、みんな訪ねてきてくれて、懐かしい顔ぶればっかり」

朝市を開けることが被災者の活力になります。 二木洋子さん(72):「朝市、開いてくれんかったら、私らも家で何しとったかなって。たぶん気が滅入って、あれになるんだろうけど」 梅本友子さん(68):「やっぱりたくさん来ていただいて、売れてほしい。本当に一生懸命つくってるから。来てくれることを期待してます」

今年は、コロナ明け初のゴールデンウィークです。日本人のリベンジ消費が期待できると思いきや、観光地では意外なことが起きていました。

神奈川県箱根町にある旅館。26日の予約は、すべて外国人観光客だといいます。これが26日に限ったことではありません。 箱根藍瑠・渡辺健支配人:「GWを含めて、基本的にほぼ全室満室の状況となっています。8割~9割程度が海外からのお客さまの予約です。コロナ禍前含めて、ここまで多くの海外の人からの予約はなかったかなと」

いま、日本のインバウンド客は、空前の盛り上がりをみせています。 箱根藍瑠・渡辺健支配人:「今年4月1日からの売り上げは、売店だけで、昨年対比330%の売り上げを推移しています」

ゴールデンウィーク期間中はどこも割増料金。この時期の訪日を選ぶ外国人客は、これまで多くなかったのですが、どうしてでしょうか。 スイスからの観光客:「スイスの私たちからみれば、円がとても安いので、よそと比べてあまり高くは感じません。GWが高い時期でも、そこまで高くはないです」 アメリカからの観光客:(Q.いまは円がとても安い)そうですね。いいサプライズでした。お土産などを詰め込むためだけのスーツケースも調達しました」 イタリアからの観光客:「為替レートがお得だし、食べ物も安い。8年前にも、東京に来たが、いまの方が安いですね」 カナダからの観光客:「(Q.ホテルの値段は)とても手頃です。豪華でローカル感もある。銀座のホテルですけど」

世界中が異常な物価高に見舞われ、日本も例外ではありません。それでも、34年ぶりという急激な円安が追い風となり、外国人観光客からは「物価高を気にしない」という声が多く聞かれました。

逆に、日本人の意識の変化のほうが大きいかもしれません。今年のゴールデンウィークの動向調査によりますと、平均予算額は大きく減少しています。コロナ前と比べると、2万円近くダウン。リベンジ消費よりも、物価高の影響のほうが色濃く出ています。

街で聞きました。 「(Q.今年のGWはどう過ごす)全く何も予定なく家でゴロゴロ。旅行に行くと費用が高いし、混んでいる所に行きたくない」 「人疲れしちゃいそうなので、この期間は避けて別の日の楽しもうかと」 「ウォーキングかドライブか。家でテレビを観ながら飲みます」

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