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キャサリン妃がハグ…16歳アマ写真家の願い

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キャサリン妃 「夏が終わりに近づき、ついにがんの化学療法を終えどれだけホッとしていることか。この9カ月は、私たち家族にとって非常に厳しいものでした。今後数カ月の間で、可能な限り、公務を行うことを楽しみにしています」

 先月、化学療法を終えたことを発表したキャサリン妃。体調をみながら公務を再開していたが、その様子が公開されることはなかった。

 ところが、今月に入り、公式SNSにキャサリン妃がハグをしている写真が投稿された。

 その相手は、リズ・ハットンさん、16歳。がんを患い、余命半年から3年の宣告を受けている。

 番組は、この日のことをリズさん本人から聞くことができた。

リズ・ハットンさん(16) 「まさかキャサリン妃に会えて、お話までできるなんて…とっても優しく、迎えてくれました」

 今年1月、がんと診断され、余命が半年から3年と宣告されたリズ・ハットンさん、16歳。

リズ・ハットンさん 「病気が分かってすぐに学業を続けるのが難しくなりました。その時まで、私の人生は学業がすべてでした。それを埋め合わせるために何ができるかを考え、1つのことに集中することにしました。それで選んだのが写真撮影でした。母が『楽しいことをたくさんやろう』と提案してくれました」

 母、ヴィッキーさんはやりたいことを集めた“バケットリスト”を作成し、SNSに公開することにした。

(母・ヴィッキーさんの「X」から) 「彼女が生きながらえることを願っていますが、それがかなわなかったとしても一生分の思い出を作りたいと思っています。彼女の“生きているうちにやりたいことリスト”の1つでも実現できれば、きっと大喜びするでしょう」

ヴィッキーさん 「この子は『誰も投稿に反応してくれないでしょ』と言っていて…」 リズ・ハットンさん 「誰からも全く、見向きもされないと思っていました。しかし私の予想は外れていたようです。“バケットリスト”を見て、たくさんの人が連絡をくれました」 ヴィッキーさん 「4000人くらいが拡散してくれて、リストにないことにまで広がりました」 リズ・ハットンさん 「王室から『ウィンザー城で行われる叙勲式の撮影をしないか』と連絡がきたんです」

 叙勲式とは、国家に貢献した人々に王室メンバーが勲章を与える式典。その写真撮影の依頼があったというのだ。

リズ・ハットンさん 「リストに入れることを考えもしなかったような…想像をはるかに超えることが実現しようとしていてとても光栄に思ったし、本当にありがたかったです」

 叙勲式当日、かなりプレッシャーを感じながらも極限まで集中して撮影したというリズさん。

 すると、この日のウィリアム皇太子夫妻のインスタグラムに…リズさんが撮った写真が、使用されていた。

インスタグラムの投稿 「きょう、名誉を受け取ったみなさん、おめでとうございます。リズが手伝ってくれてうれしかったです」

リズ・ハットンさん 「投稿を見たとき、とても光栄に思ったし、しばらくうれしくてニヤニヤしてしまいました。友達にも見せたら、一緒に喜んでくれました。とても大きな出来事でした」

 この日、リズさんと家族にはさらなるうれしい出来事が。

リズ・ハットンさん 「お二人が部屋に入ってきた時はとても衝撃的でした。キャサリン妃に会えて、しかもお話までできるなんて」

 30分にわたり、ウィリアム皇太子夫妻との時間を過ごしたというリズさん。意外にも、がんについての話はしなかったという。

リズ・ハットンさん 「キャサリン妃はとってもとっても優しくて大歓迎してくれました。私は写真を撮りに行ったので、写真についてお話しました。写真撮影の何が好きかとか…」 ヴィッキーさん 「皇太子とは大好きなサッカーについて話しました」 リズ・ハットンさん 「その日の夜、サッカーの試合を観に行く予定だと言っていました」 ヴィッキーさん 「アストンヴィラの試合ね」 リズ・ハットンさん 「彼らの勝利を願っていました」

 皇太子夫妻は、一緒に過ごした30分の間、がんのことや治療についての話はしなかったという。

リズ・ハットンさん 「上からモノを言ったり、偉そうでもなく、とても人間らしい方々でした。しかも、世界で一番恥ずかしがり屋の8歳の弟・マテオとも会話していました。弟が初対面の人と話すのを初めて見ました」

デーブ・スペクターさん  「今回のインタビューで、リズさんはイギリス王室の丁寧で細やかな対応ぶりも明かしてくれました」

 依頼された写真撮影は当初、6月ごろに行われる予定でしたが、治療の都合で見送りになりました。その後も、王室は何度も連絡をしてくれたと言います。

 やり取りの中で、王室はリズさんの好きなケーキについて聞き、撮影当日に大好きなレモンケーキを用意してくれたそうです。

 また、叙勲式の撮影は通常、プロの写真家が少し離れた場所から行いますが、リズさんの場合は、会場内での撮影を許された、と言います。

 さらに、叙勲式の途中、リズさんがいつでも休めるように部屋を用意し、できる限り心地よく過ごせるように配慮してくれた、ということです。

久保田アナウンサー 「母親・ヴィッキーさんが提案して、リズさんがまとめたのが『やりたいことリスト』です」

 ミュージカルや映画の撮影、そしてファッションに関する撮影が多く並んでいます。この中で、リズさんがすでに実現したことがあります。

 それは…。

■ミュージカルを撮影 ■クイズ番組「Would I Lie To You」の収録を見学 ■プロのモデル撮影 ■大手ファッションブランドの撮影

久保田アナウンサー 「そして、ヴィッキーさんは、『やりたいことリスト』にとどまらず、インタビューの中で、こう呼びかけました」

ヴィッキーさん 「その他の撮影も喜んで引き受けます。娘がふさわしい人生を送れるよう私たちを助けてください」

 VTRで母親ヴィッキーさんも驚いていましたが、リズさんを支援しようという人々の呼びかけが、SNSなどで拡散しています。思わぬ職種から撮影のオファーが今後も来るかも知れません。

久保田アナウンサー 「デーブさん、キャサリン妃の最新映像があるそうですね」

デーブさん 「そうなんです、きょう未明、こんな映像が入ってきました」

 10日、ウィリアム皇太子とともに訪れたのはイギリス・リバプール近郊の町サウスポートです。

 キャサリン妃が公の場で公の場所で公務を行うのは先月、VTRでがんの化学療法を終えたことを明らかにしてから初めて。

 サウスポートでは今年7月、子ども向けのダンス教室に刃物を持った17歳の男が侵入、少女3人が殺害される事件が発生。

 地元メディアによると、遺族に敬意を表すため、面会は非公開で行われたそうです。その後、当時現場で活動していた、救急隊員らと面会し、話を聞きました。

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