出産の時に何らかの原因で重い脳性まひになった子どもへの補償について、過去に対象外だった子どもに対しても特別給付金が支給されることが分かりました。
出産時に重い脳性まひになった子どもに3000万円の補償金が支払われる「産科医療補償制度」は、2021年までは妊娠していた週数や出生時の体重によって個別に審査が必要でした。
厚生労働省は補償対象の基準の見直しで個別審査が廃止されたことを受け、審査によって補償の対象から外れていた子どもに特別給付金1200万円を支給することを決めました。
対象となるのは2009年から2021年の間に生まれた子どもで、生まれつきや生まれた後の感染症による脳性まひではないなど、今の対象となる基準を満たしていることが条件となります。
また、生後半年を過ぎて亡くなった子どもも支給の対象になります。
厚労省は来年1月から5年間、申請を受け付けるとしていて、約1600人が対象になると推計しています。