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羽田衝突事故から1年 現役パイロットが指摘「対策は不十分」

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 羽田空港での航空機衝突事故から2日で1年です。再発防止策が示されるなか、現場からはその不十分さを指摘する声が上がっています。

■現役パイロット「対策は不十分」

航空安全推進連絡会議 牛草祐二事務局次長 「航空機事故の対策としては不十分。(新たな)航空機事故が発生する可能性がある」

 “現役のパイロット”の念頭にあるのは、ちょうど1年前、日本航空と海上保安庁の航空機が衝突し、5人が死亡した事故です。

 同様の事故を防ぐため、国交省は複数の案を示しました。その一つが異常を音で示す「注意喚起音」の運用です。しかし、現場からは疑問の声が…。

牛草祐二事務局次長 「(過去に)管制官の意図しないところで警報が鳴るケースが多く、そのたびに警報装置を止める。警報装置が鳴ることによって管制官の業務が増える」

 さらに、入ってはいけない滑走路に進入した際、パイロットに視覚的な注意を与える「航空灯火」の導入についても…。

牛草祐二事務局次長 「(システム作動は着陸の)40秒から50秒前と言われている」

 システムが作動するのは、上空の機体が着陸するおよそ50秒前。ただ、1年前の事故で滑走路への進入があったのは1分以上前でした。つまり、このシステムでは事故は防げなかったことになります。

牛草祐二事務局次長 「亡くなられた5人の命を弔うためにも安全を向上させるためにはどうすればいいかということを考えていただきたい」

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