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オランウータンが自ら薬草で治療か 繰り返し傷口に塗る様子も インドネシアで初観察

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 野生のオランウータンが自ら薬草を使って傷を治療する姿が初めて観察されました。

 ドイツの研究チームはインドネシアのスマトラ島で顔に傷のあるオランウータンを発見しました。

 研究チームはこのオランウータンが薬草を使って自ら治療する様子を観察したと2日に発表しました。

 この薬草は鎮痛及び抗菌、抗炎症の効果があるとされています。

 発表によりますと、このオランウータンは2022年に薬草を13分間咀嚼(そしゃく)し、葉から出た汁を繰り返し傷口に塗ったということです。

 さらにかみ砕いた葉で傷口を覆ったとされています。

 傷口は1カ月後には痕が見えなくなるほど治ったということです。

 研究チームは「野生動物が薬草を使って自発的に傷の治療をする一連の行動を記録したのは初めてだ」と主張しています。

 そして「人類の傷治療の起源について新たな視点を提供する」と成果を報告しています。

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