ウクライナの隣国で旧ソビエトの構成国だったモルドバの大統領選挙で決選投票が行われ、親欧米派の現職が勝利しました。
3日に行われたモルドバ大統領選の決選投票は、開票率98.78%の時点で現職のサンドゥ大統領が54.97%に対し、親ロシア派のストイアノグロ元検事総長が45.03%で、サンドゥ大統領が再選を果たしました。
11人が出馬した先月20日の大統領選では、サンドゥ大統領がおよそ4割を得票してトップでしたが、過半数に届かず、2位のストイアノグロ氏との決選投票が行われました。
サンドゥ大統領は親欧米派で、EU=ヨーロッパ連合への早期加盟を目指すと訴えた一方、ストイアノグロ氏はロシア産の安価なガス供給の復活を掲げるなど、ロシア寄りの考えを示していました。
モルドバはソ連時代からの経済的な結び付きが強く、ロシア系住民も多くいて、今後、親欧米派と親ロシア派の対立が激化する可能性も指摘されています。
サンドゥ大統領側は選挙に対するロシアの干渉があったと主張した一方、ストイアノグロ氏側もサンドゥ陣営による選挙違反の可能性があると主張しています。