アメリカとウクライナの首脳会談を前に、ロシアのプーチン大統領は「ウクライナは紛争の平和的解決を急いでいない」と牽制(けんせい)し、交渉に圧力をかけました。
プーチン大統領は27日、ロシア軍の司令部の1つを訪れ、ゲラシモフ参謀総長から戦況の報告を受けました。
軍幹部らを前に演説したプーチン大統領は「ウクライナは紛争の平和的解決を急いでいない」と述べ、ウクライナを牽制しました。
そのうえで「ウクライナが平和的解決を望まないのであれば、直面する課題を『特別軍事作戦』という武力で解決する」と強硬な姿勢を示しました。
29日にはアメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の首脳会談が予定されていて、和平交渉に向けて領土問題などを協議するとみられています。
東部ドンバス地域の割譲を狙うプーチン大統領として、交渉に圧力をかけた形です。