人工繁殖した天然記念物の淡水魚「アユモドキ」が2年連続、岡山市のビオトープで産卵し、ふ化した個体を12日、放流しました。
人工繁殖した個体同士から生まれた全長約1cmの「アユモドキ」の赤ちゃんです。
保全団体「瀬戸アユモドキを守る会」によりますと、岡山市東区のキリンビール岡山工場のビオトープで、6月27日に卵が見つかり、翌日、ふ化したということです。
ビオトープは、雨で水位が上がった田んぼなどで産卵するアユモドキの産卵環境を再現していて、さらに、2024年は卵が他の魚に食べられないよう一部を仕切るなどしました。
ここでは2023年も卵が見つかりその後、ふ化しましたが3週間ほどで死にました。
2024年生まれた3匹は12日ビオトープに放流されました。
(瀬戸アユモドキを守る会/小林一郎 会長)
「(卵は)割合簡単に見つかって手応えを感じました。どこまできちんと育つかというのを見たいと思います」