高松市には食にまつわる店が集まった商業施設があります。「暮らしを豊かにしたい」という思いがあるこの場所には「こだわり」がたっぷりです。
(山下佳乃リポート)
「高松市林町にやってきました。奥に見えるのが香川大学の林町キャンパスです。この近くに、地域の方が交流できる場所にしてほしいと作られた場所があるんです」
やってきたのは、商業施設「sizucu」。食にまつわる4つのお店などが集まっています。
まずやってきたのは、ナチュラルセレクトショップentreです。
(山下佳乃リポート)
「棚に商品がいっぱい並んでいます。こちらには思わず手に取りたくなるようなカレーやスープなどの商品が販売されています」
国内外の商品約1500種類が並んでいます。テーマは「美と健康」。食物アレルギーがある人でも食べられるものや、働く女性をターゲットにした新鮮な野菜を使った弁当を販売しています。
特に「お茶」の種類が豊富で、紅茶やフルーツティー、緑茶など、50種類以上あります。
実は、販売されている商品の一部はカフェスペースで味わうことができるんです。訪れた人の「食」を充実したものにしてもらうため、満足いく形で購入できるようにしました。
ちなみに、カフェスペースで今人気なのは、さっぱりとした味わいのアサイーボウル(980円)。ランチとして食べる人もいるそうです。
商業施設「sizucu」を手掛けたのは、高松市の建設会社、「高陽建設」です。
(高陽建設/西尾直樹代表取締役)
「元々ここは私どもの会社の事務所だった場所で、5年前に転居して空地になっていたところを、どうにか活用したいと思って、今の形を作りました」
事務所だった2軒をリフォームし、さらに新築で2軒建ててこの空間を作りました。
(高陽建設/西尾直樹代表取締役)
「元々テーマが『暮らしを豊かにしたい』ということだったので、住と食がきちんとできていけば暮らしの質もよくなっていくんじゃないかなと思います」
「野菜」にこだわったお店、「sanukis」です。
(sanukis/長尾舞子さん)
「直接社長が生産者さんとやりとりして、香川県内外も集めさせてもらっています」
店内にはみずみずしく新鮮な野菜が並んでいます。
その野菜と同じくらい目を引くのが、商品のポップです。どうやって野菜が作られているのかや土づくりのこだわり、生産者の思いなどをぎっしり書いています。
(sanukis/長尾舞子さん)
「生産者さんもそうですし、うちのスタッフもそうですし、背景が見える、顔が見える、それが安心につながると思うので、安心して食べていただけるものをうちはそろえているかなと思います」
さらにsanukisが取り組んでいるのは、「夜ごはん定期サービス」。「ママたちの力になりたい」という思いで、野菜たっぷりのお惣菜を提供しています。
(sanukis/長尾舞子さん)
「地域の人に集っていただいて、お互い元気を与えあえるような。うちもそうですし、近隣のお店もそんなお店かなと思います」
きらっきらに輝くケーキを楽しめるお店もあります。2024年5月にオープンしたばかりの「喫茶モンシェリー」。
「なんでもない日々に特別なひとときを」をコンセプトにしていて、店内は居心地の良さを感じます。夫婦で営んでいて、夫の藤原惇平さんは国内のチョコレートコンテストで優勝したこともあるんです。
そんな藤原さんのおすすめが、ヘーゼルナッツとチョコレートを組み合わせたケーキ(600円)。
(山下佳乃リポート)
「四角い形のシルエットに丸いしずくがぽつぽつと乗っているこのバランスが素敵です」
ダークチョコレートとミルクチョコレートを絶妙なバランスで使い分け、濃厚なチョコレートケーキに仕上げました。
(山下佳乃リポート)
「優しい甘さでチョコレートの色んな香り・甘みを、この一つで味わえます。とにかくこの食感と香りのバランスが面白いです」
そして喫茶店と言えばモーニング。朝の時間帯は、トーストや野菜などが盛り付けられたプレート(750円)を楽しむことができます。
充実した暮らしを目指す「sizucu」。こだわりの「食」が集まったこの場所で、穏やかな時間を過ごしませんか?