パリオリンピック・レスリング男子グレコローマンスタイル77kg級で、高松市出身の日下尚選手が決勝進出を果たしました。日下選手は8日未明に、金メダルをかけてカザフスタンの選手と対戦します。
77kg級では日本人初の世界ランキング1位となって初のオリンピックに臨んだ日下。
初戦はアルジェリアのアブドエルクリム・ワカリを9対0、続く準々決勝もウズベキスタンのアラム・ワルダニアンを12対2と、いずれもテクニカルスペリオリティーで下しました。
そして7日未明に行われた準決勝の相手は、リフト技に定評のあるアルメニアのマルハス・アモヤンです。
開始1分、アモヤンが消極的の指導を受け1ポイントを先制しますが、その1分後には日下が場外へ押し出され1対1の同点となり、第1ピリオドが終了します。
そして第2ピリオドに入ると、うまく相手の後ろに回り2ポイントをとります。日下は積極的に前に出るスタイルで、腕を取ろうとする相手の動きをうまく封じ込みます。
そのまま時間が経過、日下が3対1でアモヤンを下し決勝に進出しました。
(男子レスリング グレコローマン77kg級/日下尚 選手)
「もう金メダルしか見てないし、大応援団も来てくれていますし、しっかり切り替えてまた相手の研究をして明日に備えたい」
日下は8日未明、カザフスタンのデメウ・ジャドラエフ選手と金メダルをかけて対戦します。