アメリカ大統領選挙まで残り1週間です。僅差(きんさ)で勝負が決する大接戦に向けて、両陣営の攻防は大詰めを迎えています。ワシントンから報告です。
(小島佑樹記者報告) 劣勢も伝えられるハリス氏は、7万人以上を集めた集会で大一番の演説に臨みました。
民主党 ハリス副大統領 「この国はあまりにも長い間分断、混乱、そして相互不信に明け暮れてきた。ただ、忘れてしまいがちな真実がある。それはこのままではいけないということ」
ハリス氏は、トランプ氏が議会乱入事件の直前に支持者をたきつけたのと同じ場所で、トランプ時代を終わらせ「新たな時代」への一歩を踏み出そうと呼び掛けました。
共和党 トランプ氏 「大きな夢を持ってほしい。特別な時代になる。アメリカの新たな黄金時代だ。私たちは黄金時代を築く」
好調に見えたトランプ氏ですが、ここにきて思わぬピンチに直面しています。
27日の集会で、アメリカの自治領プエルトリコを「ごみの島」と呼んだコメディアンの発言を巡って反発を招いたからです。
プエルトリコ系の有権者は激戦州に90万人以上います。
トランプ氏は「私以上にプエルトリコ系コミュニティーを愛する者はいない」などと弁明しましたが、わずかな票の差で勝負が決まるだけに、戦いの行方は不透明感が増しています。