ぐっと冷え込み季節が一気に進むなか、紅葉の名所ではある異変が。
■“絵画のような紅葉”冷え込み続く?
赤く染まった木々、青空に浮かぶ雲を鏡のように反射する水面。まるで絵画のような光景が人気です。
長野県軽井沢町にある「雲場池」。今週末の3連休を前に、取材班がたずねると…。
30日朝はあいにくの空模様でしたが、「朝霧」が幻想的な空間を作り出していました。
ただ、常連の行楽客のお目当ては…。
東京から来た人 「前はもっとすごかった」
横浜から来た人 「湖面が真っ赤になる」
ちょうど1年前の同じ日付の写真と比べると、木々の色付きが遅れているようです。そこに霧も重なって同じ時期とは思えない様子です。
近くにある美術館の館長は…。
小さな美術館 軽井沢草花館 石川寛館長 「(紅葉は)5割いくかいかないか。今年は1週間から、もうちょっと遅く進んでいる印象。冷え込みが本当に少ない」
30日も「軽井沢」の最低気温は8.7℃と、平年よりも5℃以上も高い気温です。10月の平均気温は13.5℃、「軽井沢」はかつてない残暑を経験しています。
お昼をすぎて太陽が顔をのぞかせると、より赤や黄色が鮮明に映りました。
異例の残暑による「紅葉の遅れ」には、懸念の声も上がります。
石川寛館長 「すごく渋滞しますので…」
軽井沢では来月、ショッピングプラザのバーゲンも控えていて、紅葉のピークがズレることでの渋滞悪化を心配する声が出ているのです。
石川寛館長 「駐車場の位置だけ確認してから来るといい」
この3連休を過ぎても、軽井沢の紅葉は来週末までピークが続くとみられるため、これからも長く楽しめそうです。