燃えるような紅葉が水面に映る、青森の蔦沼。今しか見られない「奇跡の一瞬」を取材しました。
■今だけの絶景「燃える紅葉」
22日午前5時の青森県十和田市。一組、また一組と山の中に入っていきます。
およそ10分歩くと、まだ日も出ていない薄暗いなかで多くの人が集まっています。皆さん、何かを待っているようです。
観光客80人が集ったのは「蔦沼」。赤く色付いた山々を朝焼けがさらに赤く染め上げる、今しか見られない絶景。
十和田エリアでも名高い紅葉スポットですが、この時期、混雑を避けるため予約や協力金の制度を導入。朝焼けの紅葉が見られるのは一日80人限定です。
この奇跡の光景は目の前に現れるのでしょうか。日の出の時間がやってきました。しかし…。
市内から来た人 「思っていた赤ではなかった。人が帰っていきますね…」
と、困惑。22日は雲が厚く日光が直接、山に届かなかったようです。
鮮やかに染まっていた時と比べると、紅葉の進み具合も含め、“次に期待”といったところでしょうか。
兵庫県から来た人 「残念でした」 「(Q.そろそろ帰る?)(子どもも)泣いてるし」 「青森好きで何回も来ている、リベンジしたい」
スマホをいじっている女性は…。
市内から来た人 「(写真を)編集したら少しきれい」
紅葉だけでなく、空まで加工していました。
蔦沼の早朝の時間帯は31日まで予約がすべて埋まっているということです。 十和田湖名物の「バラ焼き」に舌鼓。秋が深まるにつれ、県内各地もにぎわってきました。