スペイン東部のバレンシア州を中心に、豪雨による洪水被害が発生し、30日までに少なくとも64人の死亡が確認されました。
国営の「スペイン放送協会」によりますと、29日、スペイン南東部の広い範囲が豪雨に見舞われ、東部のバレンシア州とカスティーリャ・ラ・マンチャ州では、川が氾濫して車が流されたり、道路や街が冠水しました。
30日までに少なくとも64人の死亡が確認されていて、多くの人が行方不明となっています。
道路が寸断されるなどして、今も多くの人が孤立状態になっていて、警察と消防、そして軍が出動して救助活動が続いています。
現地では31日以降も雨が降る予報となっていて、サンチェス首相は「この壊滅的な出来事が終わったとは考えられない」と国民に警戒を呼び掛けています。