アメリカの中間選挙まであと10日となりました。今回の中間選挙では、DSA=アメリカ民主社会主義者の勢力が拡大していますが、DSAの活動に密着、その躍進の背景に迫りました。
■アメリカ中間選挙まで10日 DSA“密着”
アビヤ・カワス候補(34) 「アビヤです。上院選に出ます。期日前投票はきょうからです」
ニューヨーク市内で有権者に声を掛けるのは、アビヤ・カワス候補、34歳。パレスチナ難民の娘として生まれたパレスチナ系アメリカ人です。DSA=アメリカ民主社会主義者の支援を受け、民主党からニューヨーク州上院選に挑みます。
メディアの取材に慎重なDSA。その支援を受ける候補者の選挙活動をカメラが追いました。
有権者 「あなたは移民問題を取り上げていますか?」
アビヤ・カワス候補(34) 「去年、ニューヨーク警察が移民税関捜査局(ICE)に協力しないようにする法案の可決を後押ししました」
DSAが目指すのは、一部に富が集中する仕組みを変え、働く人たちが経済や社会のあり方を民主的に決めること。国民皆保険や富裕層への課税強化、住宅費の負担軽減などを訴えています。
アビヤ・カワス候補 「多くの人が口にするのは、生活費の負担が重く、食料品や家賃さえ払うのが厳しい現実です」
そのDSAが存在感を示したのが、去年のニューヨーク市長選です。家賃の負担軽減などを掲げたDSA所属のマムダニ氏が当選しました。
資本主義の国・アメリカで、なぜ今、民主社会主義への支持が広がっているのでしょうか。
■「トランプ氏支持」から…
トランプ大統領 「Make America Great Again(アメリカを再び偉大に)」
トランプ大統領のスローガン「MAGA」の帽子をかぶる男性。ところが、そこに添えられているのは「マムダニを支持する」というメッセージです。
俳優のロン・バルバさんは、共和党員として2度トランプ氏に投票しましたが、去年の市長選ではマムダニ氏に1票を託しました。
俳優 ロン・バルバさん 「物価が高騰しすぎた状況で、資本主義以外の答えが求められている。(中間選挙では)共和党から離れる人が多くなるでしょう」
ニューヨークで行われた説明会には若者らおよそ30人が参加。DSAの会員数は、この2年で2倍以上のおよそ12万人に拡大しているそうです。
急きょ取材に応じたDSAのメンバー、ジョシュ・クラウシャー氏は、今のアメリカ社会では共和党にも民主党にも不満が向けられていると指摘します。
DSAのメンバー ジョシュ・クラウシャー氏 「DSAはますます現実的な選択肢として見なされつつあります」
DSAは現状に不満を抱く人たちの受け皿となり、政治を変える力となるのか、その動向が注目されます。