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ハンセン病療養所・長島愛生園の入所者らによる作品展 絵画や陶芸など約80点展示 岡山・瀬戸内市

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 岡山県瀬戸内市の道の駅で、国立ハンセン病療養所「長島愛生園」の入所者らによる作品展が開かれています。

 長島愛生園で長年暮らし続けてきた入所者の川柳には、別れを余儀なくされた故郷や家族への思いがつづられています。

 瀬戸内市の道の駅・黒井山グリーンパークで開かれている作品展では、長島愛生園の入所者らによる絵画や陶芸など、約80点が展示されています。

 山本一雄さんの作品「待春の里」は、2017年に岡山県の公募展(県展)で入選しました。山本さんは、87歳になった今も創作活動を続けているといいます。

 石田雅男さんが撮影した「邑久長島大橋」。療養所がある長島と本土をつなぐこの橋は、入所者らの運動によって1988年に開通したもので「人間回復の橋」と呼ばれています。

 長島愛生園の入所者は現在84人で、平均年齢は88歳を超えています。入所者の高齢化が進む中、ハンセン病や強制隔離の歴史について理解を深めてもらおうと、解説用のパネルも展示されています。

(訪れた人は―)
「実際に暮らしている人の作品に触れると、きっと大変だったんだろうと。ハンセン病の話は聞いているし知っている話なので、皆さんいろんな思いがあって作品をつくっていると思いました」

 この作品展は4日までで、今後は岡山市でも開かれる予定です。

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