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ハンセン病療養所で半世紀にわたって絵を描き続けている男性入所者の個展  岡山市

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 ハンセン病療養所で半世紀にわたって絵を描き続けている男性入所者の個展が、岡山市で開かれています。

 岡山市東区のギャラリー722で開かれているのは「山本一雄展 遠い記憶」です。

 1970年ごろに瀬戸内市のハンセン病療養所「長島愛生園」に入所した山本一雄さんはこれまで約200点もの作品を描き、87歳になった今も創作活動を続けています。

 会場では生まれ育った、川沿いの家をイメージした風景画など14点を展示しています。

 ハンセン病に対する差別や偏見のために、顔を明かしていない山本さん。緻密な作品の中に、ぽつんと「人の後ろ姿」が登場するのが印象的です。

(山本さんを知る来場者)
「穏やかな方です。誰にも好かれるような感じの方ですね」
「何回も何回も描き直して、それは山本さんの思いと人生かな。(作品を見ると)ハンセン病とは別に人が生きてきたことが分かるのではないか」

(ギャラリー722/山口聡一郎 オーナー)
「山本さんの絵は素敵だから残したい。残すためにはとにかく多くの人に見ていただきたい」

 この個展は5月26日まで開かれています。

「山本一雄展 遠い記憶」5月26日まで(水曜と木曜は休み)
◆ギャラリー722 岡山市東区吉井208
◆入場無料
◆問い合わせ 080-1947-3934

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