2024年度で休校となる岡山県玉野市の小学校で、地元の高校生が企画した「ミニ運動会」が開かれました。
玉野市北方の鉾立小学校で開かれたミニ運動会です。児童たちにスポーツの楽しさを知ってもらおうと玉野光南高校の体育科の生徒が企画しました。
高校生は鉾立小学校の名前にちなんだオリジナルの合言葉やダンスを披露。児童たちも一緒になって踊ります。
玉野光南高校は10年ほど前から授業の一環で地域の小学校と協力してミニ運動会を開いていますが、鉾立小学校での開催は初めて。ある特別な理由がありました。
約150年の歴史を誇る鉾立小学校は、1932年に建てられた木造校舎で現在も授業をしていますが、耐震化の工事ができないことから2024年度で休校となります。
それを聞いた高校側が子どもたちに楽しい思い出を一つでも多く作ってほしいとミニ運動会の開催を決めたのです。
この日一番の盛り上がりを見せたのは、木造校舎の長い廊下をイメージした雑巾がけリレー。高校生たちの応援を背に子どもたちが必死な顔で雑巾をかけます。
子どもたちにとっても学校にとっても大切な思い出となりました。
(鉾立小学校 唯一の1年生)
「楽しかった!(Q.何が一番楽しかった?)雑巾がけリレー!」
(6年生)
「私が高校生になってもやりたいなと思った。いい思い出になった」
(玉野光南高校 体育科/小松原新さん)
「小学生の皆さんが楽しんでくれていたので、自分たちも逆にパワーをもらえたのでこれからの高校生活をもっと頑張っていきたい」