本宮や拝殿など12の建造物が新たに国の重要文化財に指定されることになった香川県琴平町の金刀比羅宮で、限定の御朱印が完成しました。
(記者リポート)
「金刀比羅宮の本宮の天井には桜がデザインされています。新しく完成した御朱印の1つにも同じデザインが施されています」
こんぴらさんに新しい御朱印(1000円)が3つ登場します。
1つ目は黒や朱色の柱に動植物の彫刻が施されていた明治以前の社殿をデザインしたもの。
2つ目は今回、重要文化財の指定を答申された12の社殿などを上空からデザインしたもの。
そして3つ目が、本宮の天井に施されている桜をあしらったものです。
国の重文に答申されたことを記念して作られたもので、7月1日からそれぞれ限定5千枚を授与します。
(金刀比羅宮/琴陵泰裕 宮司)
「若い人もそうですし、海外の方もそうなんですが、誰もかれもエブリバディこんぴらさんがモットーで、そういった懐の深さを味わっていただきたい」
合わせて濃紺色と淡い黄色の御朱印帳(各1500円)や、その御朱印帳を納める「金」の紋様が入った袋(2000円)なども完成しました。
今回、重要文化財に答申された建造物は明治政府が1868年に行った宗教政策「神仏分離」で、寺院から神社へと変わるときに新たに造られたものです。
7月20日からは金刀比羅宮がどのように神仏分離を行ったのか、当時の図面や文献などを集めた企画展を「宝物館」で開催します。