お酒を通して古代ギリシャやオリエント地域の生活や文化を紹介する企画展が岡山市で開かれています。
「赤像式スキュフォス」は、古代ギリシャでワインの回し飲みに使われた器。
一方、「黒像式眼のキュリクス」はワインの一気飲みに使われた盃。古代ギリシャでは、男性たちがワインを飲みながら哲学論議などに興じていたとされています。
岡山市のオリエント美術館で開かれている企画展「ビールとワイン飲酒の情景をたどる」です。
会場には、古代ギリシャのほか西アジア・エジプトのオリエント地域で使われていた酒器など約20点が展示されています。
「多彩飲酒人物文皿」には、中央アジアの民族衣装をまとった人物が楽しげにワイングラスを持つ姿が描かれています。
(岡山市立オリエント美術館/伊藤結華 学芸員)
「古代オリエントでも人は仲間と絆を確かめ合ったりとか、お酒を通じた関わりというものがたくさんあった。そういったものを見に来てもらえたら」
企画展「ビールとワイン 飲酒の情景をたどる」は9月1日まで開かれています。