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吉備中央町の浄水場水質問題 委員会が報告「発生源は使用済みの活性炭と考えるのが妥当」 岡山

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 岡山県吉備中央町の浄水場から有害性が指摘されている有機フッ素化合物が検出された問題です。原因の究明を行う有識者委員会が、「発生源は浄水場の水源近くに置かれていた使用済みの活性炭と考えるのが妥当だ」と町に報告しました。

 有識者委員会の小松満委員長が吉備中央町の山本雅則町長に報告書を提出しました。

(吉備中央町原因究明委員会/小松 満 委員長)
「発生源は資材置き場にあり、その他には存在しないと考えることが妥当との結論に至りました」

 この問題は、2020年から2022年までの3年間、吉備中央町の円城浄水場から国の暫定目標値を大きく上回る有機フッ素化合物が検出されたものです。

 町は、浄水場の当時の水源近くにある資材置き場に置かれていた使用済みの活性炭が発生源の可能性が高いとして2024年5月にボーリング調査を行いました。

 報告書では、これまで岡山県や町が行なった地下水や使用済みの活性炭、土壌の調査結果などから「発生源は資材置き場に置かれていた使用済みの活性炭と考えるのが妥当」と結論付けています。

 また、今後の対策として有機フッ素化合物が高濃度で確認されている資材置き場の土壌の除去と、地面をコンクリートで覆うなど雨水の浸透を防ぐ処理を求めています。

(吉備中央町原因究明委員会/小松 満 委員長)
「非常に対策が難しい。まずは考えられる妥当な対策(を求めた)。徐々に(濃度の)値としては下がっていくものと考えています」

 町は「真摯に受け止め、今後の対策に生かしていきたい」と話しています。

 なお、町は資材置き場に使用済み活性炭を置いていた企業に対して2024年7月、損害賠償を求める請求書を送っています。

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