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血漿タンパク「アンチトロンビン」が活性酸素の産生などを抑制 ターゲット受容体を発見 岡山大

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 岡山大学学術研究院医歯薬学域・創薬研究推進室の西堀正洋特命教授らの研究グループは10日、血漿タンパクのアンチトロンビンがターゲットにする受容体(レセプター)を発見したと発表しました。
 研究成果は8日に国際専門雑誌「Blood, Vessels, Thrombosis & Hemostasis」にオンライン掲載されました。

 アンチトロンビンは血液の凝固を抑制する因子の一つで、体内で血管が詰まるのを防いでいます。研究グループは、独自に開発したスクリーニング法を用いて、アンチトロンビンが「CLEC1A」という受容体をターゲットにしていると推測しました。そしてアンチトロンビンが、感染を防ぐ働きをする「好中球」のCLEC1Aを刺激して好中球が異常に活性化するのを抑制するとともに、活性酸素種(ROS)の産生を抑制することを明らかにしたということです。

 研究グループでは「アンチトロンビンの役割について、受容体を刺激するという方法を提案した。受容体を同定する独創的な方法であるばかりでなく、今後ほかの血漿タンパク因子への応用が期待される」としています。

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