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旧香川県立体育館 1カ月の中断終え解体工事を再開 耐震性の鑑定結果を待たず

 旧香川県立体育館の耐震性を調査するための解体工事の中断が終わり、15日、工事が再開されました。鑑定結果が出るまで待つよう求めた請願を県議会の委員会は採択しませんでした。

(記者リポート)
「解体中断期間を終え、1カ月ぶりに現場に工事作業員が入っています。足場のようなものを内部に運び入れている様子が伺えます」

 再開した解体工事でまず行うのは内装のアスベストの除去です。

 2026年8月、1階のホワイエや会議室などの天井820平方メートルの吹付け材に有害物質のアスベストが含まれていることが新たに判明。この除去を1カ月ほどかけて行い、本体の解体に向けてコンクリートを支える「支保工」の設置を行います。

 建築家らでつくる再生委員会が旧県立体育館の解体工事費の支出差し止めを求めた住民訴訟で、高松地裁は、事実上の「証拠保全」となる解体工事の中断を要請。被告の香川県は「裁判の進行に協力する」と9月15日から1カ月間、工事を中断しました。

 この間、原告側が費用を負担し、争点となっている建物の耐震性の鑑定に向け、コンクリートの強度や地盤の調査を行いました。

 しかし、県は裁判所が選ぶ専門家による鑑定結果が出るのを待たず、直ちに解体工事を再開すると表明。

 再生委員会の長田慶太委員長は、鑑定結果が出るまで工事を中断するよう求める請願書を香川県議会に提出していました。

鑑定結果を待つよう求めた請願…県議会は

 所管する文教厚生委員会で15日、請願に対する採決が行われ、賛成2、反対7で「不採択」となりました。

(請願採択に「反対」[自民党香川県政会]/新田耕造 議員)
「ずっとやってきた話ですからね、10年もかけて。その上に立ってるんだから。それだけの話」

記者「今回1カ月中断して調査をして、鑑定結果を待たない理由はなぜですか?」
新田議員 「知事もそれは言ってるじゃないですか?」
記者 「どのように?」

新田議員 「知事の答弁知らないの?それは勉強してきてよ」
記者 「『安全確保のために1日も早く解体する』と」
新田議員 「でしょ、でしょ。そういうことでしょ」

(請願採択に「賛成」[立憲民主党議員会]/米田晴彦 議員)
「(香川県側は)一刻も早く壊さないと危険だという点だけの主張になってまして、その点自身が揺らいでると」

記者 「1カ月調査をして、鑑定結果が出る前に解体するということは?」
米田議員 「意味がないですよ、調査するね。で、調査する意味がないことを裁判所が提案するはずもないというのがね、誰もが思うことです」

 請願は、16日の本会議で議員全員による採決が行われます。

解体中止を求めた仮処分申請の行方は?

 旧県立体育館を巡っては住民訴訟とは別に、近隣住民が解体の中止を求める「仮処分」を申し立てています。

 仮処分申請は、裁判所に一時的な措置を求める法的手続きで、申立人と県側が書面での主張を終え、裁判所が近く判断を下すとみられています。

(旧香川県立体育館再生委員会/長田慶太委員長 13日)
「県民の声と世論というのを県政はいま見る気はないと思われるので。裁判所の動きを見守っていただけたらなと、それが唯一の手段なんじゃないかというふうに思うところはありますね」

KSB 報道
執筆:KSB報道
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