■“百年に一度”大型ハリケーンが上陸
“100年に一度”のモンスターハリケーン「ミルトン」。CNNは、その猛威を伝えます。
CNN 「風は信じがたいほどの速さです。突き付ける風から、この嵐の強大さを実感できます。地面に雨水がしみ込み、柔らかくなっている。川から大量の水が吹き付けている。とてつもない量です。今、タンパには非常に強い嵐が襲来しています。このハリケーンと比較できる他のハリケーンを思い付きません」
宇宙からもくっきり渦が見てとれるハリケーン「ミルトン」。日本時間10日午前9時半すぎ、フロリダ半島に上陸しました。このまま半島の中央を横断する見込みです。
車は、フロリダ州の町を行きます。道路に激しく打ち付ける雨と風。折れ曲がった電柱がハリケーンの猛威をもの語ります。
■吹き飛ぶ屋根 720万人に避難命令
ゴーストタウンのような町。その理由は「午後3時、避難命令発令」と電光掲示板に記されていました。
市長は強い言葉で避難を促していました。
フロリダ州タンパ市 キャスター市長 「文字通り壊滅的です。単刀直入に申し上げます。避難命令地区に残れば死にますよ」
避難命令の対象は720万人。つまり、埼玉県の人口ほどの人々が対象です。
一見、大きな被害が見えない家。ただ、一歩入ると、屋根が吹き飛ばされていました。
家主 「一瞬のうちに窓が粉々になったと思ったら、屋根が飛んでいった。妻と子どもをかばって伏せるしかありませんでした」
屋根が吹き飛ばされた家。ドローンで見ると、家財道具が散乱。家の間取りが分かるほどです。
家主 「犬と一緒に逃げました。おそらくすべては1分ほどの出来事でした」
ハリケーン「ミルトン」は一時、5段階で最も勢力の強い「カテゴリー5」に。その後、カテゴリー2まで勢力を落としましたが依然、危険な状況です。
バイデン大統領 「過去100年で最悪の嵐となる恐れがあります。そうならないように願いますが、その見込みです。避難命令が出ているなら、すぐにでも避難して下さい。大げさではなく生死に関わることです」
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