捜査本部が尹(ユン)大統領の拘束へと動くなかで、今後はどう展開していくのでしょうか。
(山本志門記者報告) 捜査本部側も今回の拘束が難航することは織り込み済みで、まずは大統領側が抵抗している姿を見せつけ、世論の反発を高める狙いも透けて見えます。
仮に尹大統領を拘束した場合、ソウル近郊の拘置所に移送されます。
ただ、3日中の拘束は難しいとの見方もあり、6日までの期限で再び動くとの見方が大勢です。
さらに「捜索不許可」を出した警護チームトップに対し、「公務執行妨害」で今後逮捕に進む可能性もあります。
また、今後より進んだ「逮捕状」を申請するなど、次の手も考えているとみられます。
一方、尹大統領側は、拘束阻止に向け徹底抗戦です。弁護団は捜査本部に対し、内乱罪の捜査権がないとして、「違法で無効」と主張し、憲法裁判所に差し止めを請求しています。
そのうえで、今回の執行に「法的措置を取る」と強気の構えです。
一方、3日午後には弾劾(だんがい)訴追を巡って、憲法裁判所での準備審議が行われます。
大統領側は弾劾の棄却に一縷(いちる)の望みをかけているとされ、審査に協力的な姿勢を示すなど、世論の風向きを変えていきたい考えです。