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ベネズエラ「石油利権」介入の歴史 国有化で米石油メジャー排除の“カリスマ”も

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トランプ大統領は、「石油利権」確保の姿勢をあらわにしています。この「石油」をめぐる、アメリカとベネズエラの対立の歴史を紐解き、「今後のベネズエラ情勢」をみていきます。

■“親米政権”下米石油メジャーが君臨 (トランプ大統領)「ベネズエラは一方的にアメリカの石油を奪取して売り、我々に何十億ドルもの損害を与えた。」 世界最大の埋蔵量とされるベネズエラの石油を巡り、アメリカは歴史的に介入を繰り返してきました。 1980年代、親米政権のもと、ベネズエラの石油利権はアメリカの石油メジャーに牛耳られ、貧富の差は拡大、国民の不満は高まっていきます。 1989年には、数千人が死亡する大暴動にまで発展。その後も政情不安が続く中、登場したのが「貧困層の救済」を掲げたチャベス氏でした。

■国連で「悪魔」発言反米チャベス氏 (ベネズエラ チャベス前大統領)「きょう我々は『穏やかな心で、すべてを成し遂げた』と言えます。」 1999年、大統領に就任後、反米主義を打ち出し、石油から得た利益を貧困層へ分配。国民から熱狂的な支持を得ます。 石油メジャーが締め出されるなど石油利権が奪われたため、アメリカは2005年からベネズエラに対し経済制裁を開始。これに対し、チャベス大統領は国連総会で反撃に出ます。 (ベネズエラ チャベス前大統領)「きのう悪魔がここにいたんです。まさにこの場所に。みなさま、きのうまさにこの壇上で私が悪魔と呼んでいる米国大統領が世界の所有者として演説しました。帝国主義独裁者閣下、あなたは残りの日々を悪夢の中で過ごすでしょう。」 当時のブッシュ大統領を「悪魔」と名指し、十字を切るポーズをとります。その後もアメリカを挑発するチャベス氏。 (ベネズエラ チャベス前大統領)「(ブッシュは)病院に行った方がいい。イカれる寸前だ。」

■“元バス運転手”マドゥロ氏独裁政権に アメリカの経済制裁が続く中、石油価格の高騰を背景に、経済成長を果たしたベネズエラ。カリスマ的人気を誇ったチャベス氏ですが、2013年、がんで急死します。 その後継者となったのが、当時、副大統領だったマドゥロ氏。バス運転手の経歴を売りに庶民派をアピールし、大統領に就任します。 (ベネズエラ マドゥロ大統領)「民主主義はある、議論も尽くされた。私はこれから6年間、チャベス司令官の名において共和国大統領になるだろう。」 しかし、石油価格の暴落と急激なインフレで国内は混乱、国民の約4分の1にあたる790万人が国外に逃れます。貧困率が約8割となる中、独裁政権を維持するため、マドゥロ氏は台頭する民主派を弾圧します。 民主派の優勢が伝えられた2024年の大統領選挙では、マドゥロ氏が当選したものの、不正選挙だとして批判が高まりました。 そんな中、2期目の大統領に就任したトランプ氏。「西半球」重視の外交方針のもと、アメリカが裏庭と見る中南米を影響下に置き、石油利権を取り戻すため、ベネズエラへの圧力を強めます。 (トランプ大統領)「ベネズエラは我々のエネルギー権益、石油をすべて奪った。それを取り返したい。ベネズエラが領土も石油権益も不法に奪った。それを取り戻したい。」 これに対し、マドゥロ氏は… (ベネズエラ マドゥロ大統領)「アメリカは『石油は我々のものだ』と主張し『ベネズエラ人が石油を盗んでいる』と発言した。これは好戦的で植民地主義的な狙いだ。ベネズエラが植民地になることは絶対にない。」 そして、トランプ氏はマドゥロ氏を排除します。 攻撃から一夜明けたベネズエラ国内では… 「マドゥロ万歳!祖国万歳!」 (ベネズエラ国民)「ベネズエラは北米の帝国主義に支配されることはない!」 一方、歓迎する声も… (ベネズエラ国民)「現在、多くのベネズエラ国民がこの出来事を喜んでいる。そうでない人もいるが、希望の方が大きいと思う。」 今後、ベネズエラはどうなっていくのか…

■「徹底抗戦を」反米貫く“暫定大統領” マドゥロ大統領がアメリカに拘束され、副大統領のロドリゲス氏が暫定大統領に就任。ベネズエラ側は徹底抗戦の構えです。 (暫定大統領に任命 ロドリゲス副大統領)「我々はベネズエラを守る準備ができている。国家発展に不可欠な天然資源を守る準備もできている。」

■民主派マチャド氏「自由の時来た」 ベネズエラの民主化は進むのか…注目されるのが… 去年、ノーベル平和賞を受賞した野党指導者のマチャド氏。マドゥロ独裁政権を批判し、弾圧を受けてきたため、潜伏生活を余儀なくされていました。 ノーベル平和賞の受賞決定直後、マチャド氏は… (マチャド氏のXから)「我々の大義を断固として支持してくれるトランプ大統領に捧げます。」 (トランプ大統領)「ノーベル平和賞を授与される人物が電話をくれて、『あなたこそが本当にふさわしい方なので、あなたに敬意を表し、この賞を受け取る』と言われた。とても心温まる言葉だ。『じゃあ、私にくれ』とは言わなかったけれどね」 そして、マチャド氏は… (マチャド氏のXから)「ベネズエラの皆さん、自由の時が来ました。私たちは権力をつかむ準備ができています。民主主義への移行が終わるまで、警戒しながら、積極的かつ組織的に行動しましょう。」 今後のベネズエラについてトランプ氏は… (トランプ大統領)「我々がベネズエラを懸命かつ公正に運営する。ベネズエラには大勢の悪党がいる。彼らが国を率いるべきではない」

1月4日『有働Times』より

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